格安ホームページ制作

272. エインヘリャルの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●古代北欧の怪物エインヘリャルは毎日朝から殺し合い、戦士としての腕を磨いていた…らしい。→注

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エインヘリャルさん、3027歳。
いままさに、顔面蒼白になってるのです。
「う〜ん…こまった。パテックスがない!戦いまくりなので、打ち身・捻挫が絶えんー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のエインヘリャルシニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他身体がデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにエインヘリャルシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!古代北欧に、第一三共ヘルスケアはない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作!それはいいかもしれません!」
エインヘリャルも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「勇者の魂」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、夜の盛大な宴もそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうエインヘリャルなのです。
“初めまして、エインヘリャルです。パテックスに難儀しております。古代北欧に第一三共ヘルスケアはありません。パテックスをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むエインヘリャル。そう、昔から伝説の怪物といえど、全身青アザだらけなら弱気にもなるのです。

“こんにちは、エインヘリャルだよ。べつにフクロにされた直後じゃないよ。パテックスを持ってきてくれないか?痛みでしかめっつらだと、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓エインヘリャル:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「勇者の魂」でした。

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「あ、ども…エインヘリャルともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではエインヘリャル様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、死せる戦士たちです。んで、全身の痛みを緩和する為パテックスを手にいれたいのです。」

「死せる戦士たちですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、エインヘリャルだよ。べつにフクロにされた直後じゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つエインヘリャル。

「う〜ん…まずお聞きしますが、パテックスを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、校庭で怒声あげてケンカしてるやんちゃ坊主かな?毎日殴りあうから、パテックスは必需品だろう?」

「はい、するとまず“校庭で怒声あげてケンカしてるやんちゃ坊主”“パテックス”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるやんちゃ坊主さんのドづきあいエリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで怒声あげて遊びまくってるやんちゃ坊主じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、東京都下23区ですね?あとは例のヨットスクールがある戸塚とか、あのへんまでエリアを広げますか?愛知県とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
東京都下23区の小学校にて、校庭で怒声あげてケンカしまくってるやんちゃ坊主さんへ:エインヘリャルがパテックスを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、パテックスを提供してくれませんか?死んでも夜には蘇るので、とりあえず身元はたしかです。うすぴたシップ:24枚入りで十分!戸塚界隈で奮闘中のキミも、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、パテックスを提供してくれたやんちゃ坊主に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『暴れても理解のある国語の先生ご紹介コース』、または『昼休み時間の延長を、文部省生涯学習局にかけあったげるコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜エインヘリャルの最新鯨飲日記 “ヤギの乳で作った酒を、ヴァルキリーの酌で楽しむっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったエインヘリャル。おどろくなかれ、1週間もすると手元にパテックスがわんさかさ。今日も元気に殺し合いつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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