格安ホームページ制作

270. ボギーの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●古代ブリテンの怪物ボギーは小さく黒く毛深かった…らしい。→注

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ボギーさん、2137歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。ドーランがない!色黒を隠せんー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のボギーシニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいのほかルックスに気を遣うのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにボギーシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!古代ブリテンに、ドーランはない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作!それはいいかもしれません!」
ボギーも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「悪戯好きの妖精」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、人間にちょっかいを出しおちょくるのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうボギーなのです。
“初めまして、ボギーです。ドーランに難儀しております。古代ブリテンにドーランはありません。ドーランをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むボギー。そう、昔から伝説の怪物といえど、地黒があらわになれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、ボギーだよ。べつに炎天下で作業したワケじゃないよ。ドーランを持ってきてくれないか?色黒だと、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓ボギー:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「悪戯好きの妖精」でした。

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「あ、ども…ボギーともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではボギー様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、『狡猾なホブゴブリン』です。んで、顔面を白く塗る為ドーランを手にいれたいのです。」

「『狡猾なホブゴブリン』ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、ボギーだよ。べつにクリーニング屋じゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つボギー。

「う〜ん…まずお聞きしますが、ドーランを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、アングラ劇場で全身白塗りになってるパントマイマーでかな?問答無用で、ドーランは必需品だろう?」

「はい、するとまず“アングラ劇場で全身白塗りになってるパントマイマー”“ドーラン”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるパントマイマーのパフォーマンスエリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで芸をかましてるパントマイマーじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、下北沢ですね?あとは原宿竹下通りとか、あのへんまでエリアを広げますか?三鷹とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
下北沢のアングラ劇場で全身白塗りになってるパントマイマーさんへ:ボギーがドーランを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、ドーランを提供してくれませんか?人間の生活に興味を持っているので、とりあえず身元はたしかです。舞台用ファンデーションがベスト!原宿で怪演中の貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、ドーランを提供してくれたパントマイマーに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『時間の融通が利くバイト紹介コース』、または『NHK教育テレビに出演、斡旋コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜ボギーの最新背後霊日記 “常に人間の後頭部に浮かんでるっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったボギー。おどろくなかれ、1週間もすると手元にドーランがわんさかさ。今日も元気に顔を白く塗りつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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