格安ホームページ制作

266. ピクシーの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●古代コーンウォールの怪物ピクシーは、一晩中輪を描いて馬を乗り回す…らしい。→注

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ピクシーさん、2351歳。
いままさに、ユラユラ上体を揺らしておるのです。
「う〜ん…こまった。デッキチェアがない!目が回った!馬から降りると、立っていられんー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のピクシーシニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいのほか三半規管がひ弱なのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにピクシーシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!古代コーンウォールに、デッキチェアはない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作!それはいいかもしれません!」
ピクシーも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「やんちゃな妖精」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、馬のたてがみと尾を結ぶのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうピクシーなのです。
“初めまして、ピクシーです。デッキチェアに難儀しております。古代コーンウォールにデッキチェアはありません。デッキチェアをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むピクシー。そう、昔から伝説の怪物といえど、千鳥足になれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、ピクシーだよ。べつにヘベレケに飲んだワケじゃないよ。デッキチェアを持ってきてくれないか?フラフラしてると、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓ピクシー:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「やんちゃな妖精」でした。

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「あ、ども…ピクシーともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではピクシー様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、森の中でダンスする妖精です。んで、三半規管がヘロヘロなのでデッキチェアを手にいれたいのです。」

「森の中でダンスする妖精ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、ピクシーだよ。べつにヘベレケに飲んだワケじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つピクシー。

「う〜ん…まずお聞きしますが、デッキチェアを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、額をバットに当ててグルグル回ってるバラエティータレントかな?リハで何回も回らされる、デッキチェアは必需品だろう?」

「はい、するとまず“額をバットに当ててグルグル回ってるバラエティータレント”“デッキチェア”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるバラエティータレントの忍耐エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くでグルグル回ってるバラエティータレントさんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、フジテレビがあるお台場ですね?あとは東新橋とか、あのへんまでエリアを広げますか?関テレとか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
お台場にて額をバットに当ててグルグル回ってるバラエティータレントさんへ:ピクシーがデッキチェアを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、デッキチェアを提供してくれませんか?怠け者を見つけると懲らしめるので、とりあえず身元はたしかです。アカシア天然木製がベスト!東新橋で回転中の貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、デッキチェアを提供してくれた女性モデルに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『もっと待遇のいいプロダクションコース』、または『売れなくなったら!地方営業斡旋コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜ピクシーの最新わるさ日記 “旅人を迷わせ、くたくたに疲れさせるっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったピクシー。おどろくなかれ、1週間もすると手元にデッキチェアがわんさかさ。今日も元気に輪を描きつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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