格安ホームページ制作

257. クー・シーの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●古代スコットランドの怪物クー・シーは、歩くことはせず滑るようにして移動した…らしい。→注

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クー・シーさん、2758歳。
いままさに、苦痛に顔をゆがめておるのです。
「う〜ん…こまった。ドルマイシン軟膏がない!地べたを滑って移動するので、摩擦熱で足の裏が大やけどだー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のクー・シーシニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他足の裏がヤワなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにクー・シーシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!古代スコットランドには、ゼリア新薬工業はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
クー・シーも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「犬の妖精」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、人間を襲うのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうクー・シーなのです。
“初めまして、クー・シーです。ドルマイシン軟膏に難儀しております。古代スコットランドにゼリア新薬工業はありません。ドルマイシン軟膏をお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むクー・シー。そう、昔から伝説の生物といえど、足の裏が赤むくれになれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、クー・シーだよ。べつに裸足で五右衛門風呂に入っちゃったワケじゃないよ。ドルマイシン軟膏を持ってきてくれないか?足の裏おさえてヒーヒー言ってると、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓クー・シー:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「犬の妖精」でした。

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「あ、ども…クー・シーともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではクー・シー様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、「妖精達の番犬」です。んで、足の裏が赤むくれで痛いので、ドルマイシン軟膏を手にいれたいのです。」

「「妖精達の番犬」ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、クー・シーだよ。べつに裸足で五右衛門風呂に入っちゃったワケじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つクー・シー。

「う〜ん…まずお聞きしますが、ドルマイシン軟膏を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、根性焼きマニアのヤンキー少年かな?化膿を防ぐ為、ドルマイシン軟膏は必需品だろう?」

「はい、するとまず“根性焼きマニアのヤンキー少年”“ドルマイシン軟膏”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるヤンキー少年のガマンエリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くでタバコを押し付けてるヤンキー少年じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、足立区ですね?あとは荒川区とか、あのへんまでエリアを広げますか?川崎とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“足立区界隈で、今日も仲間に根性アピールしてるヤンキー少年さんへ:クー・シーがドルマイシン軟膏を所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、ドルマイシン軟膏を提供してくれませんか?牛並みに大きいので、とりあえず身元はたしかです。チューブ入り24gで十分!荒川区で仲間に喝采浴びてるキミも、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、ドルマイシン軟膏を提供してくれたヤンキー少年さんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『改造フレーム贈呈コース』、または『族内での福利厚生を、総長に交渉したげる!コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜クー・シーの最新別名日記 “カーシーとも発音されるっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったクー・シー。おどろくなかれ、1週間もすると手元にドルマイシン軟膏がわんさかさ。今日も元気に地を滑りつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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