格安ホームページ制作

255. オーベロンの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●中世ヨーロッパの怪物オーベロンは、非常に端正な姿であったが背丈が低かった…らしい。→注

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オーベロンさん、938歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。シークレットシューズがない!チビなのがばれるー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のオーベロンシニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいのほか幼少時の食糧事情に恵まれない方もいらっしゃるのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにオーベロンシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!中世ヨーロッパに、シークレットシューズはない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作!それはいいかもしれません!」
オーベロンも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「エルフの王」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、ニーベルング族の宝を守るのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうオーベロンなのです。
“初めまして、オーベロンです。シークレットシューズに難儀しております。中世ヨーロッパにシークレットシューズはありません。シークレットシューズをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むオーベロン。そう、昔から伝説の怪物といえど、下から見上げてばかりでは弱気にもなるのです。

“こんにちは、オーベロンだよ。べつにピグミー族じゃないよ。シークレットシューズを持ってきてくれないか?ピヨンピョコ背伸びばっかしてると、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓オーベロン:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「エルフの王」でした。

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「あ、ども…オーベロンともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではオーベロン様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、『夏の夜の夢』です。んで、背丈を偽る為シークレットシューズを手にいれたいのです。」

「『夏の夜の夢』ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、オーベロンだよ。べつにピグミー族じゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つオーベロン。

「う〜ん…まずお聞きしますが、シークレットシューズを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、ローティンでのデビュー時から身長が伸びない男性アイドルタレントかな?人気を保つ為、シークレットシューズは必需品だろう?」

「はい、するとまず“ローティンでのデビュー時から身長が伸びない男性アイドルタレント”“シークレットシューズ”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる男性アイドルタレントの背伸びエリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くでこっそり背伸びしてる男性アイドルタレントじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、フジテレビがあるお台場ですね?あとは東新橋とか、あのへんまでエリアを広げますか?関テレとか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
お台場で、シークレットシューズ履いてテレビに出てる、デビュー時から身長が伸びない男性アイドルタレントさんへ:オーベロンがシークレットシューズを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、シークレットシューズを提供してくれませんか?気象を左右できるので、とりあえず身元はたしかです。6cmトレンドヒールアップ靴で十分!東新橋で背伸び中のキミも、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、シークレットシューズを提供してくれた男性アイドルタレントに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『芸能人水泳大会のトキバレないよう、魔法で隠したげるコース』、または『落ち目になったら!地方営業ご紹介コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜オーベロンの最新激怒日記 “タイターニアが子供を渡してくれないっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったオーベロン。おどろくなかれ、1週間もすると手元にシークレットシューズがわんさかさ。今日も元気に背丈を偽りつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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