格安ホームページ制作

25. 足利義満の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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足利義満さん、38歳。
いままさに、アタマをかきむしっておるのです。
「う〜む・・こまった。金が足りぬ。舎利殿をまっ金金に覆えん。コレでは後世が金閣寺と呼んではくれん!」
「いいではありませんか、そのようなこと。そこまで見栄はるコトないですよ。」
傍で客観的に批評するのは、妻の日野業子です。
そう、昔から偉大なる将軍というのは、奥さんが現実的でしっかりしているのです。

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緊迫した晩餐の席。業子が言いました。
「上様、ホームページ制作をおやりになったら?郎党から集める金だけでは、寺院すべてを覆うには足りませぬ・・そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それは良いかもしれん!」
義満も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの室町殿でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、太政大臣昇進の根回しもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう足利義満なのです。
“はじめまして、足利義満です。寺ひとつそっくり黄金で覆い、財力・権力を誇示したいです。金がないと、「口だけ将軍」として笑いものになってしまいます。金ならなんでも大歓迎、至急ご提供いただけませんか?”

「う〜ん・・ちょっとカタいかな・・。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む足利義満。そう、昔から偉大なる将軍というのは、要所要所で熟慮するのです。

“こんにちは、足利義満だよ。困った困った、金が足りなくて漆地を塗ったトコで工事がストップ!みんなで金をもってきてくれないか?m(__)m 源氏ノ長者宅にふさわしく、ズドーンと装い竣工さぁ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん・・。」
↓足利義満:独白
う〜ん・・マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない・・かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、室町殿でした。

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「あ、ども・・足利義満ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが・・。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では足利義満様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、征夷大将軍です。んで、自分の見栄のため金を集めたいのです。」

「征夷大将軍ですか、う〜ん、なるほど・・。では、ご自身でいま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい・・いいですか?“こんにちは、足利義満だよ。困った困った、金が足りなくて漆地を塗ったトコで工事がストップ!〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ足利義満。

「う〜ん・・まずお聞きしますが、金を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の望みを、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのくらいの年齢の人に?」

「う〜ん・・やっぱしお年寄りかな?かれらは歳相応に金歯をはめてるだろうから、外して持ってきてくれるんじゃないか?」

「はい、するとまず“金歯”“お年寄り”この2語が不可欠ですね。そして呼びかけるお年寄りの居住エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、とても来れないような遠くにいるお年寄りに訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、ご自身いらっしゃる京ですね?あとは美濃とか、あのへんまでエリアを広げますか?信濃とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん・・そうだな、まぁ・・それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は・・たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“京都界隈にお住まいの、金歯が上下にいっぱいあるお年寄り達へ:足利義満です。”

紹介文
“花の御所に至急かけつけ、金歯を提供してくれませんか?卑金属50%以下の高級金歯ならモアベター!室町幕府の体面がかかっております。美濃あたりにお住まいの成金なお年寄りも大歓迎!あなたの金歯が金閣寺に!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから将軍としての自己紹介・経歴・・まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね・・。」

「つぎに褒章概要・・つまりどのような御礼を、金歯の提供者に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえばえ〜と・・『特別!勘合貿易にひとクチのせたげるよコース』とか、『超特別!三種の神器に人差し指でチョコンとさわれるよコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の切羽詰った状況をご自身が実況する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜足利義満の最新日報“サクッと統一、南北朝!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ・・さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった足利義満。おどろくなかれ、2週間もすると手元に金歯がわんさかさ。今日も集めた金歯を熱湯で消毒し金槌で金箔に伸ばしつつ、ひとりモニターをのぞいては検索エンジン&アクセス解析を、交互にチェックしほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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