格安ホームページ制作

247. アルゴスの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●ギリシア神話の怪物アルゴスは全身に百の目を持ち、それらの目が交代で眠る為、彼自身は常に目覚めている…らしい。→注

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アルゴスさん、3813歳。
いままさに、目が血走っておるのです。
「う〜ん…こまった。ずっと起きてるんで不眠症になったー!さつま白波をお湯割りでクーッとやって、ぐっすり眠りたいー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のアルゴスシニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいのほか交感神経がデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにアルゴスシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!ギリシア神話時代に、薩摩酒造はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作!それはいいかもしれません!」
アルゴスも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「百目巨人」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、イーオーを監視するのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうアルゴスなのです。
“初めまして、アルゴスです。さつま白波に難儀しております。ギリシア神話時代に薩摩酒造はありません。さつま白波をお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むアルゴス。そう、昔から伝説の怪物といえど、眠れなくてフラフラになれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、アルゴスだよ。べつにタバスコ一気飲みしたワケじゃないよ。さつま白波を持ってきてくれないか?目を充血させてると、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓アルゴス:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「百目巨人」でした。

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「あ、ども…アルゴスともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではアルゴス様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、ヘーラーの忠臣です。んで、眠りたいのでさつま白波を手にいれたいのです。」

「ヘーラーの忠臣ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、アルゴスだよ。べつにタバスコ一気飲みしたワケじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つアルゴス。

「う〜ん…まずお聞きしますが、さつま白波を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、糖尿病が心配な相撲部屋親方かな?ビールはプリン体が心配だから、さつま白波は必需品だろう?」

「はい、するとまず“糖尿病が心配な相撲部屋親方”“さつま白波”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる相撲部屋親方さんのお湯割りエリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くでお湯割り飲んでる相撲部屋親方じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、墨田区ですね?あとは台東区とか、あのへんまでエリアを広げますか?松戸とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
墨田区で、ふぐ刺しかっくらいつつさつま白波のお湯割り飲んでる相撲部屋親方さんへ:アルゴスがさつま白波を所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、さつま白波を提供してくれませんか?ペロポネーソス戦争でエキドナを退治したので、とりあえず身元はたしかです。さつま白波:神の河 720mlがベスト!台東区で鍋つついてる貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、さつま白波を提供してくれた相撲部屋親方に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『赤坂でご接待コース』、または『銀座でご接待コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜アルゴスの最新化け物日記 “背中に第三の目があるとも、後頭部に二つ目があるとも言われるっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったアルゴス。おどろくなかれ、1週間もすると手元にさつま白波がわんさかさ。今日も元気にお湯割りあおりつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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