格安ホームページ制作

244. トリートーンの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●古代ギリシャの怪物トリートーンは、波を立てたり鎮めたりする為法螺貝を吹く…らしい。→注

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トリートーンさん、3021歳。
いままさに、顔面蒼白になってるのです。
「う〜ん…こまった。パテックスがない!法螺貝を吹きっぱなしなので、横隔膜が疲弊したー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のトリートーンシニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他腹筋がデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにトリートーンシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!古代ギリシャに、第一三共ヘルスケアはない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作!それはいいかもしれません!」
トリートーンも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「深淵よりの使者」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、ミセヌスを海へ放り投げるのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうトリートーンなのです。
“初めまして、トリートーンです。パテックスに難儀しております。古代ギリシャに第一三共ヘルスケアはありません。パテックスをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むトリートーン。そう、昔から伝説の怪物といえど、腹筋がズキズキすれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、トリートーンだよ。べつに笑いすぎた直後じゃないよ。パテックスを持ってきてくれないか?お腹押さえてヘロヘロ顔だと、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓トリートーン:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「深淵よりの使者」でした。

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「あ、ども…トリートーンともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではトリートーン様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、ポセイドーンとアムピトリーテーの息子です。んで、横隔膜の痛みを緩和する為パテックスを手にいれたいのです。」

「ポセイドーンとアムピトリーテーの息子ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、トリートーンだよ。べつに笑いすぎた直後じゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つトリートーン。

「う〜ん…まずお聞きしますが、パテックスを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、怒声あげて怒りまくってるカミナリ部長かな?腹式呼吸で部下を叱咤しまくりだから、パテックスは必需品だろう?」

「はい、するとまず“怒声あげて怒りまくってるカミナリ部長”“パテックス”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるカミナリ部長さんの咆哮エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで怒声あげてキレまくってるカミナリ部長じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、丸の内ですね?あとは西新宿とか、あのへんまでエリアを広げますか?品川とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
丸の内で、怒声あげて怒りまくってるカミナリ部長さんへ:トリートーンがパテックスを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、パテックスを提供してくれませんか?パラスやメラニッポスの父ですので、とりあえず身元はたしかです。うすぴたシップ:24枚で十分!西新宿界隈でマジ切れ中の貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつ、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、パテックスを提供してくれたカミナリ部長に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『暴れても理解のある部下斡旋コース』、または『昼休み時間の延長を、専務にかけあったげるコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜トリートーンの最新住宅事情日記 “深海の黄金宮殿で、両親とともに暮らしてるっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったトリートーン。おどろくなかれ、1週間もすると手元にパテックスがわんさかさ。今日も元気に法螺貝吹きつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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