格安ホームページ制作

240. グーロの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●古代北スウェーデンの怪物グーロは、太い体毛を帽子の材料にされ、腸を楽器の弦にされる…らしい。→注

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グーロさん、5137歳。
いままさに、顔面蒼白になってるのです。
「う〜ん…こまった。ダウンジャケットがない!体の毛を刈られてしまったので、寒風がキツイー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のグーロシニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他気合が足りないのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにグーロシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!古代北スウェーデンに、ダウンジャケットはない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作!それはいいかもしれません!」
グーロも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「大食いの犬」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、立木の間を通り抜け腹中空にするのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうグーロなのです。
“初めまして、グーロです。ダウンジャケットに難儀しております。古代北スウェーデンにダウンジャケットはありません。ダウンジャケットをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むグーロ。そう、昔から伝説の怪物といえど、寒さで体が硬直すれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、グーロだよ。べつに身包み剥がれたワケじゃないよ。ダウンジャケットを持ってきてくれないか?両手をワキの下に突っ込んで震えてると、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓グーロ:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「大食いの犬」でした。

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「あ、ども…グーロともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではグーロ様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、北海の怪物です。んで、寒さを緩和する為ダウンジャケットを手にいれたいのです。」

「北海の怪物ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、グーロだよ。べつに身包み剥がれたワケじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つグーロ。

「う〜ん…まずお聞きしますが、ダウンジャケットを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、盛り場の入り口でテッシュ配ってるバイト姉ちゃんかな?この寒空だから、ダウンジャケットは必需品だろう?」

「はい、するとまず“盛り場の入り口でテッシュ配ってるバイト姉ちゃん”“ダウンジャケット”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるバイト姉ちゃんの勤労エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くでテッシュ配ってるバイト姉ちゃんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、新宿歌舞伎町入り口ですね?あとは池袋駅北口とか、あのへんまでエリアを広げますか?道頓堀とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
歌舞伎町入り口で、震えながらテッシュ配ってるバイト姉ちゃんへ:グーロがダウンジャケットを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、ダウンジャケットを提供してくれませんか?顔が山猫に似ているので、とりあえず身元はたしかです。シェラデザインズ:ダウンシェラジャケットがベスト!池袋駅北口で時給稼いでる貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、ダウンジャケットを提供してくれたバイト姉ちゃんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『もっと時給のいい路上仕事ご紹介コース』、または『アゴ付待遇を、社長にかけあったげるコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜グーロの最新お役立ち日記 “ひずめが目まいや耳の痛みを抑える薬となるっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったグーロ。おどろくなかれ、1週間もすると手元にダウンジャケットがわんさかさ。今日も元気に体毛刈られつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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