格安ホームページ制作

24. 柴田勝家の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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柴田勝家さん、61歳。
いままさに、アタマをかきむしっておるのです。
「う〜む・・こまった。雪かきが足りぬ。京にでられん。中央では、藤吉郎がやりたい放題じゃ!→注
「いいじゃありませんか、そのようなこと。新婚なのですから、もっと楽しくやりましょうず。」
横でのんきにはしゃぐのは、嫁いだばかりのお市の方です。
そう、昔からツメの甘い武将というのは、オンナにも引っ掻き回されるのです。

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ガラス窓に雪が映る晩餐の席。お市の方が言いました。
「権六様、ホームページ制作をおやりになったら?郎党から集める雪かきだけでは、道をかくには足りませぬ・・そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それは良いかもしれん!」
勝家も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの鬼柴田でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、暮れの大掃除もそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう柴田勝家なのです。
“はじめまして、柴田勝家です。雪をかき分け、とりあえず近江までは出て羽柴をけん制したいです。雪かきがないと、春になるまで勝負はついてしまいます。1本でも2本でも大歓迎、至急ご提供いただけませんか?”

「う〜ん・・ちょっとカタいかな・・。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む柴田勝家。そう、昔からツメの甘い武将というのは、要所要所で決定力に欠けるのです。

“こんにちは、柴田勝家だよ。困った困った、雪かきが足りなくて、猿めをやっつけにいけないよ!みんなで雪かきをもってきてくれないか?m(__)m 雪をガンガン左右にかき分け、ズドーンと全軍出陣さぁ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん・・。」
↓柴田勝家:独白
う〜ん・・マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない・・かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、鬼柴田でした。

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「あ、ども・・柴田勝家ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが・・。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では柴田様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、織田家筆頭家老です。んで、雪かきを集めたいのです。」

「筆頭家老ですか、う〜ん、なるほど・・。では、ご自身でいま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい・・いいですか?“こんにちは、柴田勝家だよ。困った困った、雪かきが足りなくて、猿めをやっつけにいけないよ!〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ柴田勝家。

「う〜ん・・まずお聞きしますが、雪かきを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の存在を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのくらいの年齢の人に?」

「う〜ん・・やっぱしお年寄りかな?かれらは次男・三男ばかりか最近は長男まで都会に働きにいっちゃうモンだから、毎冬自分で雪かきせねばならぬ。雪ハネスコップ持って駆けさんじてくれるんじゃないか?」

「はい、するとまず“お年寄り”“雪かき”この2語が不可欠ですね。そして募集する若僧達の居住エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、とても来れないような遠くにいるお年寄りに訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、ご自身いらっしゃる越前北ノ庄ですね?あとは加賀とか、あのへんまでエリアを広げますか?越中とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん・・そうだな、まぁ・・それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は・・たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“北ノ庄界隈にお住まいの、毎年自分で雪かきしてるお年寄り達へ:柴田勝家です。”

紹介文
“北ノ庄に至急かけつけ、雪かきを提供してくれませんか?スノープッシャーとかスノーダンプがあればモアベター!柴田家の興亡がかかっております。加賀にお住まいのお年寄りも大歓迎!そのまま安土に出て羽柴を一撃してやりまっす!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから武将としての自己紹介・経歴・・まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね・・。」

「つぎに褒章概要・・つまりどのような御礼を、雪かきの提供者に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえばえ〜と・・『越前名物!鯖のへしこ100本進呈コース』とか、『今庄スキー場早割リフト券100枚進呈コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の切羽詰った状況をご自身が実況する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜柴田勝家の最新焦燥日記“水瓶割って、瓶割り柴田!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ・・さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった柴田勝家。おどろくなかれ、2週間もすると手元に雪かきがわんさかさ。今日もかき退けた雪で近所の子供に雪だるまなど作ってやりつつ、ひとりモニターをのぞいては検索エンジン&アクセス解析を、交互にチェックしほくそえむのです。 ってか、さっさと出陣しろよ・・。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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