格安ホームページ制作

237. キマイラの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●ギリシア神話の怪物キマイラは、口から火炎を吐いた…らしい。→注

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キマイラさん、3358歳。
いままさに、アタマをかかえておるのです。
「う〜ん…こまった。アイブロウペンシルがない!自分の吐く炎で、まゆ毛が焼けて無くなったー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のキマイラシニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他まゆ毛がデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにキマイラシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!ギリシア神話時代に、アイブロウペンシルはない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
キマイラも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「合成魔生物」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、ベレロポーンに襲いかかるのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうキマイラなのです。
“初めまして、キマイラです。アイブロウペンシルに難儀しております。ギリシア神話時代にアイブロウペンシルはありません。アイブロウペンシルをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むキマイラ。そう、昔から伝説の生物といえど、まゆ毛が無くなれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、キマイラだよ。べつにヤンキーじゃないよ。アイブロウペンシルを持ってきてくれないか?このままでは、みんな怖がって寄ってこないのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓キマイラ:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「合成魔生物」でした。

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「あ、ども…キマイラともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではキマイラ様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、複数の遺伝情報を持つ怪物です。んで、現在まゆ毛が無いのでアイブロウペンシルを手に入れたいのです。」

「複数の遺伝情報を持つ怪物ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、キマイラだよ。べつにヤンキーゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つキマイラ。

「う〜ん…まずお聞きしますが、アイブロウペンシルを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、やくざ系Vシネに多数出演の男優かな?まゆ毛を剃っては描き剃っては描きしてるから、アイブロウペンシルは必需品だろう?」

「はい、するとまず“やくざ系Vシネに多数出演の男優”“アイブロウペンシル”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるVシネ男優のロケエリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くでヤカラかましてるVシネ男優じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、新宿歌舞伎町ですね?あとは赤坂見附とか、あのへんまでエリアを広げますか?道頓堀とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“新宿歌舞伎町で、ヤカラかましてるヤクザ系Vシネ男優さんへ:キマイラがアイブロウペンシルを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、アイブロウペンシルを提供してくれませんか?テュポーンとエキドナの娘なので、とりあえず身元はたしかです。スリムエキスパートEXがベスト!赤坂見附で肩怒らしてる貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつ、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、アイブロウペンシルを提供してくれたVシネ男優に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『もっと待遇のいいプロダクションご紹介コース』、または『独立支援!フリーのVシネ男優へ!コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜キマイラの最新被成敗日記 “火炎を吐く際鉛を口に放り込まれ、溶けた鉛で喉を塞がれ窒息死したっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったキマイラ。おどろくなかれ、1週間もすると手元にアイブロウペンシルがわんさかさ。今日も元気にまゆ毛描きつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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