格安ホームページ制作

23. 金魚すくいのおじさんの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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金魚すくいのおじさん、35歳、男盛り。
いままさに、アタマをかきむしっておるのです。
「う〜ん・・こまった。ポイ(注:金魚を掬う道具)に張る薄い紙がない。コート紙を使うと破れづらく、金魚が取り放題になってしまうー!」
「ケッ、何が採り放題だよ。熱帯魚屋から死にかけの金魚もらってくるだけじゃねーか!」
鋭いつっこみを真正面から浴びせるのは、ハナをたらしたクソガキです。
そう、昔から路上でモノを売る人というのは、備品の確保に苦労するのです。

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とりあえず、紙芝居でその場をしのぐ夕暮。家に帰りかけのクソガキが言いました。
「おじちゃん、ホームページ制作でもやったら?神社で水あめ売ってるだけじゃ、ラチはあかないよ。・・そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのさぁ!」
「うーん、なるほど。ホームページ制作か!そいつはいいかもしれん!」
金魚すくいのおじさんも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの夜店販売員さんでした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、水あめ割り箸につけるのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう金魚すくいのおじさんなのです。
“初めまして、金魚すくいのおじさんです。うまく破れる紙がなくて、金魚が取られ放題です。仕入れがおっつきません。ボヤボヤしてると生活費がタネ銭に食い込んできます。どなたか薄い紙を持ってきてくださいませんか?”

「う〜ん・・ちょっとカタいかな・・。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む金魚すくいのおじさん。そう、昔から路上でモノを売る人というのは、けっこう神経質な人が多いのです。

“どーもー!金魚すくいのおじさんだよー。薄い紙はありませんか?手元にお持ちのあなた、着払い便でいいから送ってくれないかな?!とっても助かるんだけど!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん・・。」
↓金魚すくいのおじさん:独白
う〜ん・・マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない・・かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、夜店販売員さんでした。

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「あ、ども・・金魚すくいのおじさんともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが・・。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では金魚すくいのおじさん様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、観賞魚販売業です。で、商品流出をややセーブするため、薄い紙を集めたいのです。」

「観賞魚販売業ですか、なるほど・・聞くまでもなかったですね。では、ご自身でいま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい・・いいですか?“どーもー!金魚すくいのおじさんだよー。薄い紙はありませんか?〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ金魚すくいのおじさん。

「う〜ん・・まずお聞きしますが、薄い紙を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の存在を、どういった方々に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどういった職業の人に?」

「う〜ん・・やっぱし製紙屋さんかな?あまりモンの、水に繊維がほぐれやすい水解紙がいっぱたまってるんじゃないか?」

「はい、するとまず“製紙屋さん”“水解紙”この2語が不可欠ですね。そしてネットで呼びかける製紙屋さんの居住エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あまりに遠くの製紙屋さんに訴求しても代引き料金がかさむので、実際のところ。えーまず、ご自身住んでらっしゃる奈良県大和郡山市ではですね?あとは大阪とか、あのへんまでエリアを広げますか?三重とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん・・そうだな、まぁ・・それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は・・たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“大和郡山市界隈にお住まいの、水解紙を製造する製紙屋さんへ:金魚すくいのおじさんです。”

紹介文
“至急水解紙を送ってくれませんか?だいたい3回くらい水にくぐらしたら破れる感じがベストです。大阪にお住まいのあなたにも、ぜひおすがりしたい私です。とりあえず急ぐから、スピード宅配便でGO!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから縁日販売員としての自己紹介・経歴・・まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね・・。」

「つぎにお礼概要・・つまりどのようなお返しを、水解紙をくれた製紙屋さんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえばえ〜と・・『まったくすくえなくても数匹は持ち帰れるコース』、または『5匹すくえたらミドリガメ1匹つけちゃうコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の逼迫した状況をご自身が実況する日記ブログを追加すれば、読む方の親近感はさらにアップ!
〜金魚すくいのおじさんの最新販売口上“おじょうちゃん、可愛いからサービスでもう一回!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ・・さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった金魚すくいのおじさん。おどろくなかれ、1週間もすると手元に水解紙がわんさかさ。壁に擦りつけながらすくう「壁すくい」をいさめつつ、ひとりモニターをのぞき検索エンジン&アクセス解析を、交互にチェックしほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り・・どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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