格安ホームページ制作

225. ガルムの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●北欧神話時代の怪物ガルムは、冥界へと近付く者たちを吠えたて追い払う…らしい。→注

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ガルムさん、3891歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。ルゴールがない!吠えまくりで、ノドがガラガラだー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のガルムシニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他扁桃腺がデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにガルムシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!北欧神話時代に、健栄製薬はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作!それはいいかもしれません!」
ガルムも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「巨大狼」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、死者を見張るのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうガルムなのです。
“初めまして、ガルムです。ルゴールに難儀しております。北欧神話時代に健栄製薬はありません。ルゴールをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むガルム。そう、昔から伝説の怪物といえど、しゃがれ声になれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、ガルムだよ。べつに海にむかって叫んだんじゃないよ。ルゴールを持ってきてくれないか?ガラガラ声だと、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓ガルム:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「巨大狼」でした。

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「あ、ども…ガルムともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではガルム様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、ヘルの館の番犬です。んで、ノドの痛みを緩和する為ルゴールを手にいれたいのです。」

「ヘルの館の番犬ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、ガルムだよ。べつに海にむかって叫んだんじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つガルム。

「う〜ん…まずお聞きしますが、ルゴールを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、魚屋の呼び込みをして家計を助けるやんちゃ坊主かな?そのトシでかわいそうにダミ声だから、ルゴールは必需品だろう?」

「はい、するとまず“魚屋の呼び込みをして家計を助けるやんちゃ坊主”“ルゴール”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるやんちゃ坊主さんの呼び込みエリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで魚屋の呼び込みやってるやんちゃ坊主じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、アメ横ですね?あとは築地市場とか、あのへんまでエリアを広げますか?横浜南部市場とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
アメ横にて、魚屋の呼び込みをして家計を助けるやんちゃ坊主さんへ:ガルムがルゴールを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、ルゴールを提供してくれませんか?ラグナロクの際に自由になるので、とりあえず身元はたしかです。複方ヨード・グリセリン:50mlで十分!築地市場でがなりたて中の貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、ルゴールを提供してくれたやんちゃ坊主に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『うまい棒10本贈呈コース』、または『特製!カントリー娘ケータイストラップ贈呈コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜ガルムの最新吠えたて日記 “散歩に連れてってくれないと、ストレス溜まるっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったガルム。おどろくなかれ、1週間もすると手元にルゴールがわんさかさ。今日も元気に吠えたてつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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