格安ホームページ制作

216. フライング・ダッチマンの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●イギリスの伝承に現れる幽霊船の船長フライング・ダッチマンは、船上たった1人で最後の審判の日までさまよい続ける…らしい。→注

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フライング・ダッチマンさん、551歳。
いままさに、アタマをかかえておるのです。
「う〜ん…こまった。UVカットファンデーションがない!ずっと甲板上に立ち尽くしたので潮焼けがひどいー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、天国のフライング・ダッチマンシニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他お顔の皮膚がデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにフライング・ダッチマンシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!喜望峰沖に、UVカットファンデーションはない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作!それはいいかもしれません!」
フライング・ダッチマンも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「さまよえるオランダ人」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、漂流するのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうフライング・ダッチマンなのです。
“初めまして、フライング・ダッチマンです。UVカットファンデーションに難儀しております。喜望峰沖にUVカットファンデーションはありません。UVカットファンデーションをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むフライング・ダッチマン。そう、昔から伝説の怪物といえど、顔が赤むくれになれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、フライング・ダッチマンだよ。べつに酒やけじゃないよ。UVカットファンデーションを持ってきてくれないか?顔が赤むくれだと、ハッタリが効かないのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓フライング・ダッチマン:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「さまよえるオランダ人」でした。

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「あ、ども…フライング・ダッチマンともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではフライング・ダッチマン様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、幽霊船の船長です。んで、顔がヒリヒリするのでUVカットファンデーションを手にいれたいのです。」

「幽霊船の船長ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、フライング・ダッチマンだよ。べつに酒やけじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つフライング・ダッチマン。

「う〜ん…まずお聞きしますが、UVカットファンデーションを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、美肌がウリモノの化粧品モデルかな?ライトの強い撮影所内で、UVカットファンデーションは必需品だろう?」

「はい、するとまず“美肌がウリモノの化粧品モデル”“UVカットファンデーション”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる化粧品モデルのお仕事エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで撮影してる化粧品モデルじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、青山ですね?あとは原宿とか、あのへんまでエリアを広げますか?大泉学園とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“青山の撮影所で、毎日ライトに当てられてる美肌がウリモノの化粧品モデルさんへ:フライング・ダッチマンがUVカットファンデーションを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、UVカットファンデーションを提供してくれませんか?さまよい続けてるので、とりあえず身元はたしかです。資生堂:アネッサがベスト!原宿で撮影中の貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから幽霊としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、UVカットファンデーションを提供してくれた化粧品モデルに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『もっと待遇のいい事務所紹介コース』、または『女優へステップアップ!ドラマ出演斡旋コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜フライング・ダッチマンの最新漂流日記 “7年に一度、上陸できるっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったフライング・ダッチマン。おどろくなかれ、1週間もすると手元にUVカットファンデーションがわんさかさ。今日もせっせとお顔をケアしつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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