格安ホームページ制作

215. メドゥーサの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●ギリシア神話の怪物メドゥーサは、毒蛇の頭髪・イノシシの歯・青銅の手・黄金の翼を持っていた…らしい。→注

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メドゥーサさん、3752歳。
いままさに、アタマをかかえておるのです。
「う〜ん…こまった。錆び落としがない!青銅の手が緑青をふいたー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のメドゥーサシニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他お手ての皮膚がデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにメドゥーサシニアが言いました。
「娘よ、ホームページ制作をやれ!ギリシア神話時代に、錆び落としはない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作!それはいいかもしれないわ!」
メドゥーサも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「ポセイドーンの愛人」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、ペルセウスと戦うのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうメドゥーサなのです。
“初めまして、メドゥーサです。錆び落としに難儀しております。ギリシア神話時代に錆び落としはありません。錆び落としをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むメドゥーサ。そう、昔から伝説の怪物といえど、手から青い粉をふけば弱気にもなるのです。

“こんにちは、メドゥーサよ。べつにアトピーじゃないわよ。錆び落としを持ってきてくれない?手がガサガサだと、人間どもになめられるの!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓メドゥーサ:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「ポセイドーンの愛人」でした。

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「あ、ども…メドゥーサともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではメドゥーサ様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、見たものを石に変える怪物です。んで、手がガサガサなので錆び落としを手にいれたいのです。」

「見たものを石に変える怪物ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、メドゥーサよ。べつにアトピーじゃないわよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つメドゥーサ。

「う〜ん…まずお聞きしますが、錆び落としを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、お寺の小坊主さんかしら?毎日仏像を研磨するから、錆び落としは必需品でしょう?」

「はい、するとまず“お寺の小坊主”“錆び落とし”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるお寺の小坊主のお勤めエリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで一気食いしてるお寺の小坊主じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、高尾山ですね?あとは身延山とか、あのへんまでエリアを広げますか?比叡山とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“高尾山で、毎日仏像を研磨されているお寺の小坊主さまへ:メドゥーサが錆び落としを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、錆び落としを提供してくれませんか?もともと美しい少女だったので、とりあえず身元はたしかです。ブリヂストン:RC-2がベスト!身延山で修行中の貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、錆び落としを提供してくれたお寺の小坊主に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『もっと待遇のいいお寺紹介コース』、または『聞き流すダケでお経をマスター!特別教材贈呈コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜メドゥーサの最新自慢日記 “自分の髪は、アテーナーの髪より美しいっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったメドゥーサ。おどろくなかれ、1週間もすると手元に錆び落としがわんさかさ。今日もせっせと錆びを落としつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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