格安ホームページ制作

214. ミノタウロスの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●怪物ミノタウロスは成長するにしたがい乱暴になり、手におえなかった…らしい。→注

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ミノタウロスさん、3517歳。
いままさに、アタマをかかえておるのです。
「う〜ん…こまった。太乙膏がない!暴れまくりなので、切り傷・擦り傷が絶えんー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のミノタウロスシニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいのほかお肌がデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにミノタウロスシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!ギリシア神話時代に、協和新薬はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作!それはいいかもしれません!」
ミノタウロスも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「牛頭人身」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、ラビュリントスからの脱出もそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうミノタウロスなのです。
“初めまして、ミノタウロスです。太乙膏に難儀しております。ギリシア神話時代に協和新薬はありません。太乙膏をお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むミノタウロス。そう、昔から伝説の生物といえど、全身化膿でフラフラになれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、ミノタウロスだよ。べつに酔ってるワケじゃないよ。太乙膏を持ってきてくれないか?全身ヒリヒリでホゲーっとしてると、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓ミノタウロス:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「牛頭人身」でした。

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「あ、ども…ミノタウロスともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではミノタウロス様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、アステリオスです。んで、背中がダルいので太乙膏を手にいれたいのです。」

「アステリオスですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、ミノタウロスだよ。べつに酔ってるワケじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つミノタウロス。

「う〜ん…まずお聞きしますが、太乙膏を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、スーパー戦隊シリーズの怪人達かな?ヒーローチームに袋叩きにあうから、太乙膏は必需品だろう?」

「はい、するとまず“スーパー戦隊シリーズの怪人達”“太乙膏”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる怪人達の被虐待エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くでボコられてる怪人達じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、多摩川河川敷ですね?あとは日の出埠頭とか、あのへんまでエリアを広げますか?横浜埠頭とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“多摩川河川敷で、ヒーローチームに袋叩きにされてる怪人達へ:ミノタウロスが太乙膏を所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、太乙膏を提供してくれませんか?総合格闘家でもあるので、とりあえず身元はたしかです。チューブ入り:20mlで十分!日の出埠頭で打撃くらってる貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、太乙膏を提供してくれた怪人達に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『もっと待遇のいい悪の組織ご紹介コース』、または『3割負担!保険証調達コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜ミノタウロスの最新人食い日記 “9年毎に7人の少年、7人の少女を食べるっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったミノタウロス。おどろくなかれ、1週間もすると手元に太乙膏がわんさかさ。今日も元気に暴れつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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