格安ホームページ制作

211. ハルピュイアの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●ギリシア神話の怪物ハルピュイアは食欲が旺盛で、食糧を見ると意地汚く貪り食う…らしい。→注

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ハルピュイアさん、3873歳。
いままさに、お腹を押さえのたうちまわっておるのです。
「う〜ん…こまった。シオノギSがない!飲みすぎ食べすぎで胃袋がひっくり返ったー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のハルピュイアシニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他胃壁がデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにハルピュイアシニアが言いました。
「娘よ、ホームページ制作をやれ!ギリシア神話時代に、塩野義製薬はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作!それはいいかもしれないわ!」
ハルピュイアも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「掠める女」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、罪を犯したピーネウスを苦しめるのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうハルピュイアなのです。
“初めまして、ハルピュイアです。シオノギSに難儀しております。ギリシア神話時代に塩野義製薬はありません。シオノギSをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むハルピュイア。そう、昔から伝説の生物といえど、お腹がジンジン痛めば弱気にもなるのです。

“こんにちは、ハルピュイアよ。べつに拾いぐいしたワケじゃないわよ。シオノギSを持ってきてくれない?お腹押さえてしゃがんだままだと、人間どもになめられるの!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓ハルピュイア:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「掠める女」でした。

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「あ、ども…ハルピュイアともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではハルピュイア様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、女面鳥身です。んで、胃が痛いのでシオノギSを手にいれたいのです。」

「女面鳥身ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、ハルピュイアよ。べつに拾いぐいしたワケじゃないわよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つハルピュイア。

「う〜ん…まずお聞きしますが、シオノギSを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、合コンで一気食いの芸やらされるにぎやかし要員大学生かな?毎晩ガンガン食わされるから、シオノギSは必需品でしょう?」

「はい、するとまず“合コンで一気食いの芸やらされるにぎやかし要員大学生”“シオノギS”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるにぎやかし要員大学生のお勤めエリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで一気食いしてるにぎやかし要員大学生じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、歌舞伎町ですね?あとは渋谷センター街とか、あのへんまでエリアを広げますか?上野とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“歌舞伎町で、一気食いの芸やらされてるにぎやかし要員大学生さまへ:ハルピュイアがシオノギSを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、シオノギSを提供してくれませんか?つむじ風の精霊でもありますので、とりあえず身元はたしかです。顆粒タイプ:30錠で十分!渋谷センター街で腹ツッパラカしてる貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、シオノギSを提供してくれたにぎやかし要員大学生に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『もっと待遇のいいサークル紹介コース』、または『胃下垂でぶっ倒れたトキのケアーコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜ハルピュイアの最新開き直り日記 “この上なく不潔で下品っす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったハルピュイア。おどろくなかれ、1週間もすると手元にシオノギSがわんさかさ。今日も元気に食いまくりつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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