格安ホームページ制作

209. キュクロープスの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●ギリシア神話に登場する単眼の巨人キュクロープスは、卓越した鍛冶技術を持っていた…らしい。→注

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キュクロープスさん、3751歳。
いままさに、目を押さえのたうっておるのです。
「う〜ん…こまった。サングラスがない!溶接作業の際の火花で、虹彩がやられるー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のキュクロープスシニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、おもいの他オメメがデリケートなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにキュクロープスシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!ギリシア神話時代には、サングラスはない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
キュクロープスも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、製鉄の神でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、シンドバッドから宝をまもるのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうキュクロープスなのです。
“初めまして、キュクロープスです。サングラスに難儀しております。ギリシア神話時代にレイバンはありません。サングラスをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むキュクロープス。そう、昔から伝説の生物といえど、オメメがチカチカすれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、キュクロープスだよ。べつに結膜炎じゃないよ。サングラスを持ってきてくれないか?涙流しっぱなしだと、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓キュクロープス:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、製鉄の神でした。

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「あ、ども…キュクロープスともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではキュクロープス様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、古代エーゲ海の鍛冶屋です。んで、目が痛むのでサングラスを手にいれたいのです。」

「古代エーゲ海の鍛冶屋ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、キュクロープスだよ。べつに結膜炎じゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つキュクロープス。

「う〜ん…まずお聞きしますが、サングラスを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、二日酔いのロックミュージシャンかな?目が腫れぼったいのを観客から隠す為、サングラスは必需品だろう?」

「はい、するとまず“二日酔いのロックミュージシャン”“サングラス”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるロックミュージシャンの演奏エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで試食してるロックミュージシャンじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、東京ドームですね?あとはさいたまスーパーアリーナとか、あのへんまでエリアを広げますか?名古屋ドームとか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“東京ドームステージで、目が腫れぼったいのをサングラスで隠してるロックミュージシャンさまへ:キュクロープスがサングラスを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、サングラスを提供してくれませんか?巨石建造物も作れるので、とりあえず身元はたしかです。レイバン:アビエーターがベスト!さいたまスーパーアリーナで、ふらつきつつ歌ってる貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、サングラスを提供してくれたロックミュージシャンに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『もっと待遇のいいプロダクションご紹介コース』、または『CD発売の際の宣伝、請負コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜キュクロープスの最新トンテンカンテン日記 “鍋、釜、クワなど、なんでも作りまっす!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったキュクロープス。おどろくなかれ、1週間もすると手元にサングラスがわんさかさ。今日も元気に溶接しつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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