格安ホームページ制作

206. ケルベロスの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●冥界の番犬ケルベロスは甘いものが好きで、蜂蜜を塗ったソップという菓子が好物…らしい。→注

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ケルベロスさん、15841歳。
いままさに、アタマをかかえておるのです。
「う〜ん…こまった。インシュリンがない!糖分過多で糖尿病だ!のどが乾いて尿の回数が増えるー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のケルベロスシニアです。
そう、昔から伝説の怪物というのは、持病を抱えるケースもたまさかあるのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにケルベロスシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!ギリシア神話時代では、インシュリンを調達できぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
ケルベロスも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、冥界の番犬でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ亡者を捕らえて貪り食うのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうケルベロスなのです。
“初めまして、ケルベロスです。インシュリンに難儀しております。ギリシア神話時代にインシュリンはありません。インシュリンをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むケルベロス。そう、昔から伝説の生物といえど、食欲はあるが痩せてくれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、ケルベロスだよ。べつにまだトシじゃないよ。インシュリンを持ってきてくれないか?頭がボーっとしてると、亡者どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓ケルベロス:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、冥界の番犬でした。

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「あ、ども…ケルベロスともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではケルベロス様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、地獄の番犬です。んで、動脈硬化にならないよう、インシュリンを手にいれたいのです。」

「地獄の番犬ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、ケルベロスだよ。べつにまだトシじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つケルベロス。

「う〜ん…まずお聞きしますが、インシュリンを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、部屋に引きこもってポテチばっか食ってるおたくクンかな?高カロリーバシバシなので、インシュリンは必需品だろう?」

「はい、するとまず“部屋に引きこもってポテチばっか食ってるおたくクン”“インシュリン”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるおたくクンのカウチポテトエリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くでポテチむさぼってるおたくクンじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、一戸建て住宅が多い世田谷区ですね?あとは杉並区とか、あのへんまでエリアを広げますか?大田区とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“世田谷区で部屋に引きこもりポテチばっか食ってるおたくクンへ:ケルベロスがインシュリンを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、インシュリンを提供してくれませんか?ハーデースの忠犬ですので、身元はたしかです。腕をしばるゴム管もつけてくれればベター!杉並区で手をアブラだらけにしてる貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、インシュリンを提供してくれたおたくクンに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『少しはやせよう!ハイマンナン1年分贈呈コース』、または『紫外線カット!遮光性カーテン贈呈コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜ケルベロスの最新熟睡日記 “音楽を聴くと、すべての頭が眠ってしまいます!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったケルベロス。おどろくなかれ、1週間もすると手元にインシュリンがわんさかさ。今日も尻尾ふってソップくらいつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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