格安ホームページ制作

205. オークの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●『狂えるオルランド』で乙女アンジェリカを捕らえた海の怪物オークは、牙と豚のような鼻を持っていて剛毛を生やしていた…らしい。→注

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オークさん、3157歳。
いままさに、アタマをかかえておるのです。
「う〜ん…こまった。ガムテープがない!胸毛に貼って、ビーッとはがして脱毛できんー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のオークシニアです。
そう、昔から巨大な怪物というのは、ダイレクトな思考法なのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにオークシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!8世紀のヨーロッパに、ガムテープは存在せぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
オークも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、地底生物でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみルッジェーロとの戦闘もそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうオークなのです。
“初めまして、オークです。ガムテープに難儀しております。8世紀のヨーロッパに、ガムテープはありません。ガムテープをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むオーク。そう、昔から巨大な怪物といえど、毛深くて奇異の目で見られれば、弱気にもなるのです。

“こんにちは、オークだよ。べつに類人猿じゃないよ。ガムテープを持ってきてくれないか?あまりに毛むくじゃらだと、人間どもになめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓オーク:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、地底生物でした。

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「あ、ども…オークともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではオーク様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、単なる乱暴モノです。んで、毛深いのをクリーンにする為、ガムテープを手にいれたいのです。」

「単なる乱暴モノですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、オークだよ。べつに類人猿じゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つオーク。

「う〜ん…まずお聞きしますが、ガムテープを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、破産して夜逃げの準備してる会社経営者かな?いうまでもなく、ガムテープが必要だろう?」

「はい、するとまず“破産して夜逃げの準備してる会社経営者”“ガムテープ”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる会社経営者さんの荷造りエリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで目ぇ血走らしてる会社経営者さんじゃ、訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、だいたい西新宿あたりですか?あとは東池袋とか、あのへんまでエリアを広げますか?道頓堀とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“破産して夜逃げの準備してる会社経営者さんへ:オークがガムテープを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、ガムテープを提供してくれませんか?ガタイがいいので、とりあえず身元はたしかです。 作業現場用ダクトテープがベスト!東池袋で必死に荷造りしてる貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、ガムテープを提供してくれた会社経営者さんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『債権者が来たら追っぱらったげるコース』、または『銀行にローンの口を利いたげるコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜オークの最新脱毛日記 “脱毛はガマンです!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったオーク。おどろくなかれ、1週間もすると手元にガムテープがわんさかさ。今日も元気いっぱいビーッとやりつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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