格安ホームページ制作

202. 大山巌の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●美食家であった大山巌は鰻丼とビーフステーキが好物で、晩年は糖尿病に悩まされた…らしい。→注

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大山巌さん、41歳。
いままさに、アタマをかかえておるのです。
「う〜ん…こまった。インシュリンがない!糖尿病は辛い!のどが乾いて尿の回数が増えるー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父の大山綱昌です。
そう、昔から偉大な軍人というのは、持病を抱えるケースも多々もあるのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに綱昌が言いました。
「巌、ホームページ制作をやれ!19世紀初頭の日本は、インシュリンを調達できぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
大山巌も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、元帥陸軍大将でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ日露戦争もそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう大山巌なのです。
“初めまして、大山巌です。インシュリンに難儀しております。19世紀初頭の日本にインシュリンはありません。インシュリンをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む大山巌。そう、昔から偉大な軍人といえど、体がだるく、疲れやすくなれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、大山巌だよ。べつにまだトシじゃないよ。インシュリンを持ってきてくれないか?めまいでフラフラしていると、兵士達になめられるのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓大山巌:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、元帥陸軍大将でした。

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「あ、ども…大山巌ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では大山巌様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、満州軍総司令官です。んで、腎不全を併発しないよう、インシュリンを手にいれたいのです。」

「満州軍総司令官ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、大山巌だよ。べつにまだトシじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ大山巌。

「う〜ん…まずお聞きしますが、インシュリンを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、コップ酒こぼしながらあおってる慢性アル中じいさんかな?死ぬ直前まで飲みたがるので、やはりインシュリンは必要だろう?」

「はい、するとまず“コップ酒こぼしながらあおってる慢性アル中じいさん”“インシュリン”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる慢性アル中じいさんの死にかけエリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くでインシュリン使ってる慢性アル中じいさんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、新宿思い出横丁ですね?あとは池袋駅北口とか、あのへんまでエリアを広げますか?大阪道頓堀とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“新宿思い出横丁でコップ酒こぼしながらあおってる慢性アル中じいさんへ:大山巌がインシュリンを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、インシュリンを提供してくれませんか?陸軍大臣でもあるので、身元はたしかです。持続皮下インスリン注入法がベスト!池袋駅北口で鯨飲中の貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから軍人としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、インシュリンを提供してくれた慢性アル中じいさんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『お骨はチャンと拾ってやりますコース』、または『せめて消化にいいように!パック入りおかゆ1ダース贈呈コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜大山巌の最新家紋日記 “丸に隅立て四つ目!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった大山巌。おどろくなかれ、1週間もすると手元にインシュリンがわんさかさ。今日も元気いっぱいステーキくらいつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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