格安ホームページ制作

2. 始皇帝の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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始皇帝さん、33歳。
いままさに、アタマをかきむしっておるのです。
「う〜ん…こまった。仙人が集まらん。不老不死になれん。老衰はやだ!」
「ごもっともでございます。ゆゆしき事態でございます。」
たいこもちのような相槌を脇から述べるのは、方士の徐福です。
そう、昔から偉大な征服者というのは、世の常識など度外視しちゃう人が多いのです。

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針のむしろのような晩餐の席。徐福が言いました。
「皇帝、ホームページ制作でもおやりになっては?咸陽にいる王族のクチコミだけでは、仙人は集まりません。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、おぼしめしを強烈にアッピールなさるのです!」
「うーん、なるほど。ホームページ制作か!そいつはいいかもしれん!」
始皇帝も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの中華の統一者でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作一週間!』系の本を買いこみ、度量衡統一などそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう始皇帝なのです。
“始皇帝だぞよ。不老不死の成就法、知っておるか?朕は永遠に皇帝でいたい!みんな集まるぞよ。褒章ははずむ。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む始皇帝。そう、昔から偉大な統治者というのは、ひたすら悩みまくる人が多いのです。

“始皇帝でーす。べつにおっかない人じゃないよ。不老不死になるには、どうしたらいいのかな?くわしく知ってる仙人さん達、連絡ちょーだい。”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓始皇帝:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、中華の統一者でした。

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「あ、ども…始皇帝ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では始皇帝様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、皇帝です。しかし今回は不老不死のため、仙人を募集したいのです。」

「不老不死ですか、なるほど…。では、ご自身で一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“始皇帝だぞよ。不老不死の成就法、〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ始皇帝。

「う〜ん…まずお聞きしますが、必要な仙人さんを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の要望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような職能の人に?」

「う〜ん…やっぱし道教関係かな?かれらは雲の上で暮らして、不老不死を得るという噂だから…。」

「はい、するとまず“仙人”“道教”“不老不死”この3語が不可欠ですね。そして募集する仙人さんの居住エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、とても出張サポートに来れないような遠くにいる仙人に訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、ご自身お住まいになる秦帝国ですね?あとは蓬莱・方丈とか、あのへんまでエリアを広げますか?桃源郷とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“不老不死をかなえてくれる、蓬莱・方丈在住の仙人様へ:秦の始皇帝です。”

紹介文
“咸陽にきて、私を不老不死にしてくれませんか?当地を、仙人誕生の新しい聖地に!蓬莱・方丈にお住まいの仙人様、お気軽にご連絡ください。お電話24時間受付!褒章確約!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから統一者としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに褒章概要…つまり成就者にはどのようなご褒美を与えるつもりなのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば金印授与コースと地方官位授与コース、または『5泊6日!万里の長城沿い豪華旅行コース』、『阿房宮にて美女三千人のお酌コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、毎日の情報をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む方の親近感はさらにアップ!
〜始皇帝の最新事業日記 “今日も、暴君しちゃったよ!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった始皇帝。おどろくなかれ、2ヶ月もすると仙人様・自称仙人様がわんさかさ。きょうも捧げられた水銀を飲みほしつつ、ひとりモニターをのぞいては検索エンジン&アクセス解析を、交互にチェックしほくそえむ毎日なのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。
うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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