格安ホームページ制作

19. バナナの叩き売りの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

 + + +

バナナの叩き売り屋さん、38歳、男盛り。
いままさに、アタマをかきむしっておるのです。
「う〜ん・・こまった。バナナがない。商売できん!さくら、さくらぁ!」
「あんな男の人の気持ち初めてや。気持ちだけでウチは幸せや!」
泣きじゃくりながら横でさけぶのは、芸者のぼたんです。
そう、昔から路上でモノを売る人というのは、薄幸な女性に惚れられるのです。

 + + +

とりあえず、南京玉すだれでその場をしのぐ夕暮。泣きはらしたぼたんが言いました。
「おいちゃん、ホームページ制作でもやったら?道端ですだれを変形させてるだけじゃ、幸せにはなれん。・・そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのよぉ!」
「うーん、なるほど。ホームページ制作か!そいつはいいかもしんないねぇ!」
バナナの叩き売りも声をうわずらせます。藁にもすがる思いのあんちゃんでした。

 + + +

さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、綿アメ作るのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうバナナの叩き売り屋さんなのです。
“初めまして、バナナの叩き売り屋です。バナナがなくて、商売ができません。ボヤボヤしてると生活費がタネ銭に食い込んできます。お持ちいただだけませんでしょうか?”

「う〜ん・・ちょっとカタいかな・・。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むバナナの叩き売り。そう、昔から昔から路上でモノを売る人というのは、気配りのある人が多いのです。

“こんにちは!私はバナナの叩き売り。バナナはありませんか?手元にお持ちのおじょうちゃん、お勉強かい?感心だねぇ!おいちゃんにもすこし分けてはくれないかい?”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん・・。」
↓バナナの叩き売り屋:独白
う〜ん・・マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない・・かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、あんちゃんでした。

 + + +

「あ、ども・・バナナの叩き売り屋ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが・・。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではバナナの叩き売り屋様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、果実の路上販売です。で、バイネタのバナナを集めたいのです。」

「果実の路上販売ですか、なるほど。では、ご自身でいま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい・・いいですか?“こんにちは!私はバナナの叩き売り。バナナはありませんか?手元にお持ちの〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つバナナの叩き売り屋さん。

「う〜ん・・まずお聞きしますが、バナナを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の存在を、どういった方々に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのくらいの年齢の人に?」

「う〜ん・・やっぱしフィリピン人かな?かれらは日本で外貨を稼ぎたいから、バナナをいっぱい卸しにきてくれるんじゃないかねぇ?」

「はい、するとまず“フィリピン人”“バナナ”この2語が不可欠ですね。そして訴求する相手の居住エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、とても来るのを待ってられないような遠くにいる人に訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、直輸入元のフィリピンですね?あとは台湾とか、あのへんまでエリアを広げますか?インドネシアとか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん・・そうだな、まぁ・・それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は・・たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“フィリピンにお住まいの、バナナを扱う輸入業者さんたちへ:バナナの叩き売り屋です。”

紹介文
“柴又帝釈天内に、至急バナナをもってかけつけてくれないか?台湾にお住まいのあなたも大歓迎!24時間受付。あ、てめえさくらにほれてるなあ!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それからフーテンとしての自己紹介・経歴・・まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね・・。」

「つぎにお礼概要・・つまりどのようなお返しを、バナナをくれた外人さんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえばえ〜と・・『一緒に夕焼け雲に想いを託し、赤とんぼに語りかけようコース』、または『おばちやんが泣くと屋台のちゃるめらに聞こえるんだなコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!豪気だねぇ!」

「はい!くわえて、現在の逼迫した状況をご自身が実況する日記ブログを追加すれば、読む方の親近感はさらにアップ!
〜バナナの叩き売り屋の最新口上“おいテメエ、要するにさくらのことを嫁に貰いてえんだろう?!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ・・さっそく制作しましょう!」

 + + +

こうしてホームページ制作にふみきったバナナの叩き売り屋さん。おどろくなかれ、1週間もすると目の前にバナナがわんさかさ。今日も「オイさくら、枕取ってくれ。」と横になりつつ、モニターをのぞき検索エンジン&アクセス解析を、交互にチェックしほくそえむのです。 ってか、さっさと仕事しろよ・・。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

 + + +

※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り・・どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

← →
→コラム:ホームページケースバイケース:TOPへ