格安ホームページ制作

189. 戚継光の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●戚継光は歴戦の勇将ながら大変な恐妻家だった…らしい。→注

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戚継光さん、46歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。抗炎症薬がない!ずっと女房にビビりっぱなしで、胃潰瘍になったー!」
「もっともだ!ゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、内閣大学士の張居正です。
そう、昔から偉大な武将というのは、思いのほか神経がか細いのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに張居正が言いました。
「戚継光、ホームページ制作をやれ!16世紀の明には、抗炎症薬はない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
戚継光も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「武毅」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、倭寇討伐もそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう戚継光なのです。
“初めまして、戚継光です。抗炎症薬に難儀しております。16世紀の明に非ステロイド性の薬はありません。抗炎症薬をお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む戚継光。そう、昔から偉大な武将といえども、胃がシクシク痛めば弱気にもなるのです。

“こんにちは、戚継光だよ。べつに辛いモン食いすぎたんじゃないよ!胃粘膜をいたわる、抗炎症薬を持ってきてくれないか?万里の長城を増築し終わるまで、セットバックは許されないのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓戚継光:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「武毅」でした。

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「あ、ども…戚継光ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では戚継光様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、宗太祖三十二勢長拳の祖です。んで、胃粘膜をいたわる為抗炎症薬を集めたいのです。」

「宗太祖三十二勢長拳の祖ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、戚継光だよ。べつに辛いモン食いすぎたんじゃないよ!”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ戚継光。

「う〜ん…まずお聞きしますが、抗炎症薬を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、不良社員を部内に抱えるキマジメ部長かな?部下の不祥事の尻拭いで、年中胃がキリキリしてるんじゃないか?」

「はい、するとまず“不良社員を部内に抱えるキマジメ部長”“抗炎症薬”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるキマジメ部長の勤務エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くでカオしかめてるキマジメ部長さんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、IT系が多い西新宿ですね?あとは大手町とか、あのへんまでエリアを広げますか?関内とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“西新宿界隈で部下の不祥事の尻拭いにてんてこまいの、キマジメ部長さんへ:戚継光が抗炎症薬を所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、抗炎症薬を提供してくれませんか?戚家軍のアタマなので、身元は確かです。副作用が少ないCOX-2選択的阻害薬がベスト!大手町界隈で吐血してる貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから武将としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、抗炎症薬を提供してくれたキマジメ部長さんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『モンゴル軍からブンどった羊肉でジンギスカンパーティコース』、または『倭寇からブンどった日本刀でちゃんばらパーティコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜戚継光の恐妻日記 “女房を恐れない男こそ、真の勇者である”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった戚継光。おどろくなかれ、1週間もすると手元に抗炎症薬がわんさかさ。これで安心!今日も奥さんに恫喝されつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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