格安ホームページ制作

187. ヨハン・セルクラエスの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●ヨハン・セルクラエスはティリーは軍営でも敬虔な態度を崩さず、常にひざまずいて聖母マリアに祈りを捧げていた…らしい。→注

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ティリー伯ヨハン・セルクラエスさん、28歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。オロナインがない!ずっとひざまずきっぱなしなんで、膝小僧がすりむけたー!」
「もっともだ!ゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、雇主のアレッサンドロ・ファルネーゼです。
そう、昔から偉大な将軍というのは、思いのほか地肌が弱いのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにファルネーゼが言いました。
「セルクラエス、ホームページ制作をやれ!16世紀のドイツには、オロナインはない。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
ヨハン・セルクラエスも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「甲冑をまとった修道士」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、異教徒を討伐するのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうヨハン・セルクラエスなのです。
“初めまして、ヨハン・セルクラエスです。オロナインに難儀しております。16世紀ドイツに大塚製薬はありません。オロナインをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むヨハン・セルクラエス。そう、昔から偉大な将軍といえども、膝がヒリヒリすれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、ヨハン・セルクラエスだよ。べつに回転レシーブしたんじゃないよ!膝小僧をいたわる、オロナインを持ってきてくれないか?三十年戦争に勝利するまで、セットバックは許されないのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓ヨハン・セルクラエス:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「甲冑をまとった修道士」でした。

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「あ、ども…ヨハン・セルクラエスともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではヨハン・セルクラエス様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、敬虔なる傭兵隊長です。んで、膝小僧をいたわる為オロナインを集めたいのです。」

「敬虔なる傭兵隊長ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“ヨハン・セルクラエスだよ。べつに回転レシーブしたんじゃないよ!〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つヨハン・セルクラエス。

「う〜ん…まずお聞きしますが、オロナインを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、峠でカーブを攻めてる走り屋さんかな?転倒ギリギリまで身体を倒すから、膝小僧が擦れっぱなしなんじゃないか?」

「はい、するとまず“峠でカーブを攻めてる走り屋”“オロナイン”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる走り屋のライディングエリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くでローリングしてる走り屋さんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、東京近辺では大垂水峠ですね?あとは笛吹峠とか、あのへんまでエリアを広げますか?朝比奈峠とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“大垂水峠界界隈で恐怖と戦いつつカーブ攻めてる走り屋さんへ:ヨハン・セルクラエスがオロナインを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、オロナインを提供してくれませんか?聖戦参加者なので、身元は確かです。オロナイン瓶入り300ml入りがおトク!笛吹峠で命削ってる貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから将軍としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、オロナインを提供してくれた走り屋さんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『特注ロードタイヤ贈呈コース』、または『事故ったトキの、車両回収請負コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜ヨハン・セルクラエスのいまわの日記 “最期の言葉は「レーゲンスブルク」”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったヨハン・セルクラエス。おどろくなかれ、1週間もすると手元にオロナインがわんさかさ。これで安心!今日も元気にひざまずきつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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