格安ホームページ制作

18. 近藤勇の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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近藤勇さん、29歳。
いままさに、アタマをかきむしっておるのです。
「う〜ん…こまった。隊士が集まらん。市中見廻りができん。手柄をたてて旗本になれん!」
「近藤さん、策はオレが練る。あんたには、ただひたすらどっしりかまえててもらいたい。」
横で切れ味鋭い参謀ぶりを発揮するのは、もちろん副長の土方歳三です。
そう、昔から成功した組織のトップというのは、ブレーンに恵まれているのです。

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緊迫した屯所の中。土方歳三が言いました。
「近藤さん、ホームページ制作はどうだ?壬生界隈でのクチコミだけでは、出来る隊士は集まらねぇ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、佐幕の為の組織強化を強烈にアッピールするのさぁ。」
「うーん、なるほど。ホームページ制作か!そいつはいいかもしれん!」
近藤勇も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの新選組局長でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作一週間!』系の本を買いこみ、長曽禰虎徹の手入れなどそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう近藤勇なのです。
“近藤勇だ。池田屋事件、知っておるか?私はもっとガンガン斬りまくりたい!みんな集まってくれ。士分待遇。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり、正座して沈うつに考え込む近藤勇。そう、昔から組織のトップというのは、ポーズにこだわるのです。

“近藤勇でーす。べつにおっかない大将じゃないよ。一緒に尊王攘夷論者を斬りまくって、士分格をゲット!家でごくつぶし扱いされてる気の短い剣客のきみ、連絡ちょーだい。”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓近藤勇:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、新選組局長でした。

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「あ、ども…近藤勇ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では近藤様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、テロリスト集団のヘッドです。今回は組織強化のため、隊士を募集したいのです。」

「隊士募集ですか、なるほど…。では、ご自身で一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“近藤勇でーす。べつにおっかない大将じゃないよ。一緒に尊王攘夷論者を〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ近藤勇。

「う〜ん…まずお聞きしますが、必要な隊士さんを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の要望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのようなTPOの人に?」

「う〜ん…やっぱし健康・気短・単純な若者かな?あーだこーだ悩まず、勤皇志士をブッタ斬ってくれそうだから…。」

「はい、するとまず“健康”“短気”“単純”この3語が不可欠ですね。そして募集する隊士さんの居住エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、とても来れないような遠くにいる若者に訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、ご自身居住されてる壬生ですね?あとは 大坂とか、あのへんまでエリアを広げますか?神戸とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“壬生界隈にお住まいの、健康・短気・単純な若い剣客様へ:新撰組が隊士を募集です。”

紹介文
“人をブッタ斬れて、しかも士分になれる!伍長以上になれば、女も囲える!太く短く、生きてみませんか?給与その他の手当あり。大坂にお住まいのあなたも、お気軽にご連絡ください。24時間受付!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから剣客としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎにメリット…つまり隊士になると、どのような特典があるのか?あ、キャッチフレーズはどうです?
たとえば『不逞浪士を見つけ次第、押し包んで斬り放題!』、『月に一回、京の舞妓とクラブで合コン、VIPルーム!』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば電話番号は、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、毎日の情報をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む方の親近感はさらにアップ!
〜近藤勇の最新出世日記“捕らえて旗本、斬って直参!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった近藤勇。おどろくなかれ、2週間もすると隊士希望者がわんさかさ。集まった頭数にきょうもはしゃぎ、ひとりモニターをのぞいては検索エンジン&アクセス解析を、交互にチェックしほくそえむ毎日なのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。
うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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