格安ホームページ制作

179. 浦島太郎の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●浦島太郎は、助けた亀の背に乗り海底の竜宮城に行った…らしい。→注

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浦島太郎さん、25歳。
いままさに、苦しさに顔をゆがめておるのです。
「う〜ん…しまった。酸素ボンベがない!水中では呼吸ができん!海の幸を味わうどころのハナシではないー!」
「ごもっともです!これはゆゆしき事態です!」
下で同意するのは、恩貸ししたさのあまり人間の生態を考慮に入れなかった亀さんです。
そう、昔から偉大なヒーローというのは、なんも問題はない、ノープロブレムだ!的に即行動に出てしまうのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに亀さんが言いました。
「浦島様、ホームページ制作をやられては!中世日本沿岸の海底では、酸素ボンベを調達できませぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれませぬ!」
浦島太郎も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、浦島子でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、胸をかきむしるのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう浦島太郎なのです。
“初めまして、浦島太郎です。酸素ボンベに難儀しております。中世日本沿岸の海底に、酸素ボンベなどあるハズないです。酸素ボンベをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む浦島太郎。そう、昔から偉大なヒーローといえど、チアノーゼになれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、浦島太郎だよ。べつに土左衛門じゃないよ!呼吸を可能にする酸素ボンベを持ってきてくれないか?タイやヒラメを満喫するまでは、死にたくないのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓浦島太郎:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、浦島子でした。

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「あ、ども…浦島太郎ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では浦島太郎様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、動物愛護精神に富んだ正直モンです。んで、死にたくないんで酸素ボンベを集めたいのです。」

「正直モンですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、浦島太郎だよ。べつに土左衛門じゃないよ!〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ浦島太郎。

「う〜ん…まずお聞きしますが、酸素ボンベを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、アワビを密漁中の不良ダイバーかな?海上プカプカしてると目立つから、酸素ボンベ担いで海底に潜んでるだろう!」

「はい、するとまず“アワビを密漁中の不良ダイバー”“酸素ボンベ”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる不良ダイバーの奮闘エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くの海底で目ぇ血走らしてる不良ダイバーさんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、下津井漁港ですね?あとは大原漁港とか、あのへんまでエリアを広げますか?上海沿岸とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“下津井漁港付近で黙々と密漁に精を出す、不良ダイバーさんへ:浦島太郎が酸素ボンベを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、酸素ボンベを提供してくれませんか?いずれ一気に歳をとるので、身元はたしかです。可搬式高圧ガス容器入りがベスト!大原漁港で奮闘中のあなたも、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それからヒーローとしての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、酸素ボンベを提供してくれた不良ダイバーさんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『ピンハネしない密漁組織ご紹介コース』、または『五体無事で足抜けさせたげるコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜浦島太郎の最新窒息日記 “水圧も怖いが、まず酸素です!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった浦島太郎。おどろくなかれ、1時間もすると手元に酸素ボンベがわんさかさ。間一髪で酸素をむさぼりつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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