格安ホームページ制作

176. 尼子経久の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●「天性無欲正直の人」だった尼子経久は、冬は着物を脱いで家臣に与えてしまい、薄綿の小袖一枚で過ごしていた…らしい。→注

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尼子経久さん、46歳。
いままさに、アタマをかかえておるのです。
「う〜ん…こまった。100円カイロがない!寒くてお腹が冷えるー!」
「もっともじゃ!ゆゆしき事態じゃ!」
横で同意するのは、父の尼子清定です。
そう、昔から偉大な大名というのは、豪快すぎてまわりをハラハラさせるのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに尼子清定が言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!15世紀の日本では、100円カイロを調達できぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれませぬ!」
尼子経久も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、民部少輔でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、船岡山合戦もそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう尼子経久なのです。
“初めまして、尼子経久です。100円カイロに難儀しております。15世紀の日本に、100円カイロなどございません。100円カイロをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む尼子経久。そう、昔から偉大な大名といえど、心底身体が冷えれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、尼子経久だよ。べつにインフルエンザじゃないよ。100円カイロを持ってきてくれないか?寒くて身体が強張って、謀略プランニングに支障をきたすよ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓尼子経久:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、民部少輔でした。

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「あ、ども…尼子経久ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では尼子経久様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、出雲守護代です。んで、お腹を冷やさない為100円カイロを手に入れたいのです。」

「出雲守護代ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、尼子経久だよ。べつにインフルエンザじゃないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ尼子経久。

「う〜ん…まずお聞きしますが、100円カイロを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、真冬の出稼ぎ沖仲仕かな?海風が冷たいから、100円カイロは必携だろう?」

「はい、するとまず“真冬の出稼ぎ沖仲仕”“100円カイロ”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる沖仲仕さんの勤労エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで荷役してる沖仲仕じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、大井埠頭ですね?あとは品川埠頭とか、あのへんまでエリアを広げますか?横浜埠頭とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“大井埠頭界隈で出稼ぎ中の真冬の沖仲仕さんへ:尼子経久が100円カイロを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、100円カイロを提供してくれませんか?雲州の狼とよばれておりますので、身元はたしかです。マツキヨの10個¥398でまとめ売りしてるヤツで十分!!品川埠頭で奮闘中の貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから大名としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、100円カイロを提供してくれた沖仲仕に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『危険な作業に!安全靴進呈コース』、または『すべらない!ゴム粒付軍手進呈コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜尼子経久の最新造反日記 “新宮党を、粛清しちゃいます!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった尼子経久。おどろくなかれ、1週間もすると手元に100円カイロがわんさかさ。今日も小袖一枚で、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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