格安ホームページ制作

172. ベルトラン・デュ・ゲクランの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●ベルトラン・デュ・ゲクランはブ男で、「レンヌからディナンまでで一番醜い」と評された…らしい。→注

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ベルトラン・デュ・ゲクランさん、25歳。
いままさに、アタマをかかえておるのです。
「う〜ん…こまった。ドーランがない!顔の皮膚の凸凹を隠し、イケメンになれんー!」
「もっともじゃ!ゆゆしき事態じゃ!」
横で同意するのは、父のロベール2世です。
そう、昔から偉大な軍人というのは、ヤンキー男並みに顔をいじくり倒すのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにロベール2世が言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!中世フランスでは、ドーランを調達できぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
ベルトラン・デュ・ゲクランも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、「鎧を着た豚」でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、ブルターニュ継承戦争もそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうベルトラン・デュ・ゲクランなのです。
“初めまして、ベルトラン・デュ・ゲクランです。ドーランに難儀しております。中世フランスに、ドーランなどありません。ドーランをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むベルトラン・デュ・ゲクラン。そう、昔から偉大な軍人といえど、スッピンだと弱気になるのです。

“こんにちは、ベルトラン・デュ・ゲクランだよ。べつにギャル男じゃけどさ…。ドーランを持ってきてくれないか?騎士に叙任されるまで、セットバックは許されないのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓ベルトラン・デュ・ゲクラン:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、「鎧を着た豚」でした。

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「あ、ども…ベルトラン・デュ・ゲクランともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではベルトラン・デュ・ゲクラン様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、ロワール川からセーヌ川にかけての、国王の代理人です。んで、自己満足の為ではありますが、ドーランを手に入れたいのです。」

「ロワール川からセーヌ川にかけての、国王の代理人ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、ベルトラン・デュ・ゲクランだよ。べつにギャル男じゃけどさ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つベルトラン・デュ・ゲクラン。

「う〜ん…まずお聞きしますが、ドーランを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、公演中の舞台役者さんかな?毎日ドーランぬりまくりだろう?」

「はい、するとまず“公演中の舞台役者”“ドーラン”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる舞台役者さんの奮闘エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで公演中の舞台役者さんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、末廣亭のある新宿三丁目ですね?あとは池袋演芸場とか、あのへんまでエリアを広げますか?浅草演芸ホールとか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“新宿三丁目で毎日ドーランぬりまくりの舞台役者さんへ:ベルトラン・デュ・ゲクランがドーランを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、ドーランを提供してくれませんか?ルーアンからバイイ管区までの総大将ですので、身元はたしかです。ヌゥメリック化粧品:フェースフルードがベスト!池袋演芸場で奮闘中の貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから軍人としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、ドーランを提供してくれた舞台役者さんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『笑点に出演できるよう根回し請負コース』、または『征服したコシュレルの土地、チョコっと割譲コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜ベルトラン・デュ・ゲクランの最新フェイスエステ日記 “お肌の疲れは、やさしく癒しましょう!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったベルトラン・デュ・ゲクラン。おどろくなかれ、1週間もすると手元にドーランがわんさかさ。今日も三面鏡に向かいつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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