格安ホームページ制作

17. 武田信玄の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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武田信玄さん、37歳。
いままさに、アタマをかきむしっておるのです。
「う〜む・・こまった。煮アワビがない。戦場での携行栄養源が不足だ!」
「ごもっともでございます、お館様。まことにゆゆしき事態にございます。」
横で重々しく同意するのは、軍師の山本勘助です。
そう、昔から偉大な武将というのは、兵の健康に気を遣うのです。

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緊迫した晩餐の席。山本勘助が言いました。
「お館様、ホームページ制作をおやりになったら?郎党から集める献上品だけでは、糧食には足りませぬ・・そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それは良いかもしれん!」
信玄も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの甲斐の虎でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、村上氏討伐もそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう武田信玄なのです。
“はじめまして、武田信玄です。煮アワビをたんまり確保して、戦を頑張りたいです。煮アワビがないと、兵が虚弱になってしまいます。1個でも2個でも大歓迎、至急ご提供いただけませんか?”

「う〜ん・・ちょっとカタいかな・・。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む武田信玄。そう、昔から偉大な武将というのは、ひたすら細部までプランニングするから戦に強いのです。

“こんにちは、武田信玄だよ。困った困った、煮アワビが足りなくて、遠くまで戦さにいけないよ!みんなでアワビをもってきてくれないか?m(__)m ガンガン栄養つけて、ササッと信濃を平定さぁ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん・・。」
↓武田信玄:独白
う〜ん・・マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない・・かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、甲斐の虎でした。

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「あ、ども・・武田信玄ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが・・。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では武田信玄様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、戦国武将です。んで、糧食にする煮アワビを集めたいのです。」

「戦国武将ですか、う〜ん、なるほど・・。では、ご自身でいま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい・・いいですか?“こんにちは、武田信玄だよ。困った困った、煮アワビが足りなくて、遠くまで戦さにいけないよ!〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ武田信玄。

「う〜ん・・まずお聞きしますが、煮アワビを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の存在を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのくらいの年齢の人に?」

「う〜ん・・やっぱし漁師町の若者かな?かれらは土地柄血気盛んだから、煮アワビもって駆けさんじて、そのまま足軽になってくれるんじゃないか?」

「はい、するとまず“若漁師”“煮アワビ”この2語が不可欠ですね。そして募集する若僧達の居住エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、とても来れないような遠くにいる漁師さんに訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、おとなりの相模ですね?あとは駿河とか、あのへんまでエリアを広げますか?上総とか安房とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん・・そうだな、まぁ・・それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は・・たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“相模界隈にお住まいの、アワビを採ってる若漁師達へ:武田信玄です。”

紹介文
“甲斐に至急かけつけ、煮アワビを提供してくれませんか?にぎりめしと一緒に腰兵糧に入れ、戦地へ赴くのです。風林火山の興亡がかかっております。駿河にお住まいの若漁師も大歓迎!腐ると困るので、必ず生ではなく醤油で煮てからお持ち下さい!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから武将としての自己紹介・経歴・・まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね・・。」

「つぎにご褒美概要・・つまりどのような御礼を、煮アワビの提供者に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえばえ〜と・・『豪華!ハードカバー甲陽軍鑑全10巻贈呈コース』とか、『山梨名物ほうとう1年分贈呈コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の切羽詰った状況をご自身が実況する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜武田信玄の最新武将日記“人は城、人は石垣、人は堀!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ・・さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった武田信玄。おどろくなかれ、2週間もすると手元に煮アワビがわんさかさ。今日も薄くスライスしたヤツにキモを裏ごししたソースをかけフォークで口に運びつつ、ひとりモニターをのぞいては検索エンジン&アクセス解析を、交互にチェックしほくそえむのです。 ってか、とっとと出陣しろよ・・。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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