格安ホームページ制作

166. 杜預の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●杜預は首に瘤があったことから、よく敵兵にからかわれた…らしい。→注

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杜預さん、40歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。イボコロリがない!首の瘤を消滅させられん!呉の兵どもになめられてしまうー!」
「ごもっともでございます!ゆゆしき事態でございます!」
横で迎合するのは、部下の張華です。
そう、昔から偉大な武将というのは、ルックスにも気を遣うのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに孔融が言いました。
「杜預様、ホームページ制作をやられては?三国末期の中国では、イボコロリを調達できませぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
杜預も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、尚書郎でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、匈奴の来襲を防ぐのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう杜預なのです。
“初めまして、杜預です。イボコロリに難儀しております。三国末期の中国に、横山製薬はありません。イボコロリをたくさんお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む杜預。そう、昔から偉大な武将といえど、瘤が気になれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、杜預だよ。べつに神経質じゃないよ!瘤を消し去るイボコロリを持ってきてくれないか?呉を滅ぼすまで、セットバックは許されないのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓杜預:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、尚書郎でした。

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「あ、ども…杜預ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では杜預様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、魏・西晋時代にまたがる大武将です。んで、瘤をデリートする為、イボコロリを集めたいのです。」

「魏・西晋時代にまたがる大武将ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、杜預だよ。べつに神経質じゃないよ!〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ杜預。

「う〜ん…まずお聞きしますが、イボコロリを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、ガマの油売りかな?商品確保の為いっつもガマに触ってるから、イボだらけだろう!」

「はい、するとまず“ガマの油売り”“イボコロリ”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるガマの油売りさんの奮闘エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くでガマ採ってる油売りさんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、筑波山ですね?あとは浅草六区とか、あのへんまでエリアを広げますか?道頓堀とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“筑波山界隈で原料獲得に奮闘中の、ガマの油売りさんへ:杜預がイボコロリを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、イボコロリを提供してくれませんか?西晋第一等の功臣ですので、身元はたしかです。絆創膏タイプ:ワンタッチ!L判がベスト!浅草六区で奮闘中のあなたも、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから武将としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、イボコロリを提供してくれたガマの油売りさんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『トシいったら年金もらえるよう根回し請負コース』、または『引退後ホームレスにならないよう住居提供コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜杜預の最新大望日記 “高岸を谷と為し、深谷を陵と為さん!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった杜預。おどろくなかれ、1週間もすると手元にイボコロリがわんさかさ。今日も敵前でせっせと貼り付けつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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