格安ホームページ制作

16. 金太郎の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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足柄山の金太郎さん、16歳。
いままさに、アタマをかかえこんでおるのです。
「う〜む・・こまった。クマがいない。おうまのけいこができん。人気騎手になってブイブイいわす夢が、頓挫してしまう!」
「なにが人気騎手じゃ!酒呑童子退治はどうなるぞよ!」
横から必死にいさめるのは、主人の源頼光です。
そう、昔から力自慢の人というのは、自分の都合でしかモノゴト考えないのです。

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挫折の不安におののく日々。家来可愛さに、つい頼光が言いました。
「金太郎、ホームページ制作をやれ!足柄山にいるクマだけでは、皐月賞は制覇できぬ。・・そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのじゃ!」
「うーむ、なんと。ホームページ制作!ありがたきしあわせ!」
金太郎も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの怪力童子でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、金太郎飴かじるのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう金太郎なのです。
“はじめまして、金太郎です。クマがいなくて難儀しております。乗馬の訓練ができません。ご協力くださいませんか?1頭でも2頭でも大歓迎、至急ご連絡下さい。”

「う〜ん・・ちょっとカタいかな・・。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む金太郎。そう、昔から力自慢の人というのは、実は小心であるケースが多いのです。

“金太郎です。クマを献上してくれないか?追い足が速く仕掛けに強い、サラブレッドなクマさんを所望です。うまいコトだまくらかして、連れてきてください…フホフホフホ。”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん・・。」
↓金太郎:独白
う〜ん・・マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない・・かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、怪力童子でした。

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「あ、ども・・金太郎ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが・・。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では金太郎様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、御家人です。んで、仕事とは関係ないんですが、馬のかわりになってくれるクマを集めたいのです。」

「馬のかわりのクマですか、う〜ん、なるほど・・。では、ご自身でいま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい・・いいですか?“金太郎です。クマを献上してくれないか?追い足が速く仕掛けに強い〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ金太郎。

「う〜ん・・まずお聞きしますが、クマを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の存在を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどんな業種の人に?」

「う〜ん・・やっぱし猟師さんかな?撃ち殺して毛皮をとる以外に、生け捕りにもたけてるんじゃないのか?」

「はい、するとまず“猟師”“クマ”この2語が不可欠ですね。そして募集する若者達の居住エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、とても来れないような遠くにいる猟師さんに訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、ご自身住んでらっしゃる足柄山ですね?あとは箱根山とか、あのへんまでエリアを広げますか?愛鷹山とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「ふ〜む・・そうだな、まぁ・・それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は・・たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“足柄山界隈にすむ、クマ生捕りスペシャリストの猟師さんへ:金太郎です。”

紹介文
“至急かけつけ、クマを献上してくれませんか?従順なクマがベターです。後々ゴネられても困るので、よく因果をふくめてから連れてきてください。マイドリーム実現のため、走狗ならぬ走熊を熱望!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから御家人としての自己紹介・経歴・・まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね・・。」

「つぎに褒美概要・・つまりどのようなご褒美を、クマの提供者に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえばえ〜と・・『神変奇特酒贈呈コース』、『豪華!五月人形と腹掛け進呈コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の切羽詰った状況をご自身が実況する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜金太郎の最新おうまのけいこ速報“ギャロップ、キャンター、グリーングラス!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ・・さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった金太郎。おどろくなかれ、3週間もすると手元にクマがわんさかさ。金時豆ほおばり、ひとりモニターをのぞいては検索エンジン&アクセス解析を、交互にチェックしほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り・・どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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