格安ホームページ制作

159. ゆきんろうの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●ゆきんろうは、胸騒ぎがしてならないので赴任先から大急ぎで帰郷すると、案の定父が大病を患っていた…らしい。→注

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ゆきんろうさん、18歳。
いままさに、呼吸をゆがめておるのです。
「う〜ん…こまった。救心がない!動悸がおさまらんー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で床に伏しつつ心配するのは、父のゆきんろうシニアです。
そう、昔から偉大な孝行息子というのは、一途であるゆえやや感受性が強すぎるケースも多いのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにゆきんろうシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!南斉時代の中国では、救心を調達できぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
ゆきんろうも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、孝行息子でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、肩を激しく上下させつつ必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうゆきんろうなのです。
“初めまして、ゆきんろうです。救心に難儀しております。南斉時代の中国に、救心なんぞありません。救心をたくさんお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むゆきんろう。そう、昔から偉大な孝行息子といえど、息切れがひどくなれば、弱気にもなるのです。

“こんにちは、ゆきんろうだよ。べつに全力疾走の直後じゃないよ!動悸をおさめる救心を持ってきてくれないか?北斗七星が祈りを聞き届けるまで、セットバックは許されないのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓ゆきんろう:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、孝行息子でした。

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「あ、ども…ゆきんろうともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではゆきんろう様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、ベスト・オブ・親孝行インザワールドです。んで、動悸をおさめる為救心を集めたいのです。」

「ベスト・オブ・親孝行インザワールドですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、ゆきんろうだよ。べつに全力疾走の直後じゃないよ!〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つゆきんろう。

「う〜ん…まずお聞きしますが、救心を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、合格発表の会場に向かう受験生かな?ノドから心臓が飛び出しそうだから、救心は必携だろう!」

「はい、するとまず“合格発表の会場に向かう受験生”“救心”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる受験生のどぎまぎエリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くでどぎまぎしてる受験生さんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまずは東大赤門界隈ですね?あとは早稲田キャンパスとか、あのへんまでエリアを広げますか?京大キャンパスとか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“東大赤門界隈で、どぎまぎどぎまぎしてる合格発表前の受験生達へ:ゆきんろうが救心を所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、救心を提供してくれませんか?父の為仕事をブッチできる根性の持ち主なので、身元はたしかです。 630粒:木箱入りがベスト!早稲田キャンパスでどぎまぎしてるキミも、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから孝行息子としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、救心を提供してくれた受験生に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『合格したら:祝いの一升瓶贈呈コース』、または『もしコケてたら、予備校パンフ贈呈コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜ゆきんろうの最新効能日記 “末梢循環を改善し心臓の働きを助けます!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったゆきんろう。おどろくなかれ、1週間もすると手元に救心がわんさかさ。今日も安心してドギマギしつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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