格安ホームページ制作

157. 王祥の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●王祥は、実母の為真冬の凍った河に魚採りに行き、素っ裸になって体熱で氷を融かし、魚を採った…らしい。→注

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王祥さん、19歳。
いままさに、悪寒に顔をゆがめておるのです。
「う〜ん…こまった。風邪薬がない!素っ裸で氷にまみれたんで、風邪をひいたー!」
「なぜ?石で氷を叩き割らなかったー!」
横で嘆くのは、父の王祥シニアです。
そう、昔から偉大な孝行息子というのは、一途であるゆえにバカであるケースも多いのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに王祥シニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!後漢末では、よい風邪薬を調達できぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
王祥も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、孝行息子でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、意識が遠のくのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう王祥なのです。
“初めまして、王祥です。風邪薬に難儀しております。後漢末に、即効性の感冒薬なんぞありません。風邪薬をたくさんお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む王祥。そう、昔から偉大な孝行息子といえど、セキが出まくって横隔膜が疲労すれば、弱気にもなるのです。

“こんにちは、王祥だよ。べつに寒中水泳が好きなワケじゃないよ!悪寒を抑える風邪薬を持ってきてくれないか?採った魚を三枚に開き刺身にするまで、セットバックは許されないのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓王祥:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、孝行息子でした。

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「あ、ども…王祥ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では王祥様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、キング・オブ・親孝行です。んで、悪寒を抑える風邪薬を集めたいのです。」

「キング・オブ・親孝行ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、王祥だよ。べつに寒中水泳が好きなワケじゃないよ!〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ王祥。

「う〜ん…まずお聞きしますが、風邪薬を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、営業中の駆け出し女性アイドルかな?多少寒くても水着で笑顔かまさなきゃならないから、簡単に風邪ひきそうだ!」

「はい、するとまず“営業中の駆け出し女性アイドル”“風邪薬”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる女性アイドルさんの仕事エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで営業してる女性アイドルさんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまずは新宿ホコ天ですね?あとは渋谷パルコ屋上とか、あのへんまでエリアを広げますか?東所沢とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“新宿ホコ天のイベントで、水着で笑顔振りまいてる駆け出し女性アイドルさんへ:王祥が風邪薬を所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、風邪薬を提供してくれませんか?魚を採る為身体をはれるので、身元はたしかです。新ルルAゴールド顆粒がベスト!渋谷パルコ屋上でご営業中のあなたも、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから孝行息子としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、風邪薬を提供してくれた女性アイドルさんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『もっと気合入れて売り出してくれる事務所紹介コース』、または『深夜番組アシスタントにご推薦コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜王祥の最新漁日記 “川魚は寄生虫にご注意!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった王祥。おどろくなかれ、1週間もすると手元に風邪薬がわんさかさ。今日も元気に氷に突っ伏しつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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