格安ホームページ制作

156. おうほうの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●おうほうは、父の墓前で傍らの柏の木にすがり泣き続けた。そのため柏の木は枯れてしまう程であった…らしい。→注

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おうほうさん、19歳。
いままさに、アタマをかかえておるのです。
「う〜ん…こまった。蒸しタオルが足りん!泣きまくったんで、目が腫れぼったいー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
同意するのは、天国のおうほうシニアです。
そう、昔から偉大な孝行息子というのは、孝行の為ならどんな弊害をもいとわないのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにおうほうシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!古代中国では、なかなか蒸しタオルを調達できぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれませぬ!」
おうほうも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、孝行息子でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、鼻をかむのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうおうほうなのです。
“初めまして、おうほうです。蒸しタオルに難儀しております。古代中国にはレンタルおしぼりはありません。蒸しタオルをたくさんお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むおうほう。そう、昔から偉大な孝行息子といえど、オメメがショボショボすれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、おうほうだよ。べつに泣き上戸じゃないよ!まぶたの腫れを抑える蒸しタオルを持ってきてくれないか?柏の木を枯らすまで、セットバックは許されないのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓おうほう:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、孝行息子でした。

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「あ、ども…おうほうともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではおうほう様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、天下に比類なき親思いです。んで、まぶたの腫れをを抑える蒸しタオルを集めたいのです。」

「天下に比類なき親思いですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、おうほうだよ。べつに泣き上戸じゃないよ!〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つおうほう。

「う〜ん…まずお聞きしますが、蒸しタオルを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、トレンディドラマフリークの独身OLかな?毎週月曜夜9時45分には必ず泣きじゃくるから、蒸しタオルは必需品だろう!」

「はい、するとまず“トレンディドラマフリークの独身OL”“蒸しタオル”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる独身OLさんの号泣エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くに住んでる独身OLさんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、関東では総武沿線の市川あたりですね?あとは三鷹とか、あのへんまでエリアを広げますか?川崎とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“市川界隈のアパートでポテチ食べつつ号泣中の、トレンディドラマフリーク独身OLさんへ:おうほうが蒸しタオルを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、蒸しタオルを提供してくれませんか?根性があるので、身元はたしかです。保温機で一定の熱さを保ちつつお持ち下さい!三鷹で号泣中の貴女も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから孝行息子としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、蒸しタオルを提供してくれた独身OLさんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『上場企業の独身サラリーマンご紹介コース』、または『ダイエット用ハイマンナン1ダース贈呈コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜おうほうの最新孝行日記 “二重まぶたが一重になっても、親孝行!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったおうほう。おどろくなかれ、1週間もすると手元に蒸しタオルがわんさかさ。今日も心置きなく号泣しつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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