格安ホームページ制作

155. 呉猛の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●家が貧しく蚊帳を買えなかった呉猛は、親の身代わりになって毎日蚊に食われた…らしい。→注

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呉猛さん、8歳。
いままさに、痛痒に顔をゆがめておるのです。
「う〜ん…こまった。ウナコーワがない!蚊に食われまくって全身ボコボコだー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父の呉猛シニアです。
そう、昔から偉大な好人物というのは、どんな艱難辛苦をもいとわないのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに呉猛シニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!六朝時代の中国では、ウナコーワを調達できぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれませぬ!」
呉猛も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、孝行息子でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、身体を引っかくのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう呉猛なのです。
“初めまして、呉猛です。ウナコーワに難儀しております。六朝時代にウナコーワなどあるワケありません。ウナコーワをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む呉猛。そう、昔から偉大な好人物といえど、全身が痒ければ弱気にもなるのです。

“こんにちは、呉猛だよ。べつに水疱瘡じゃないよ!かゆみを抑えるウナコーワを持ってきてくれないか?蚊が親を刺さなくなるまで、セットバックは許されないのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓呉猛:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、孝行息子でした。

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「あ、ども…呉猛ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では呉猛様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、天下無敵の親思いです。んで、全身の痒みをおさえる為ウナコーワを集めたいのです。」

「天下無敵の親思いですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、呉猛だよ。べつに水疱瘡じゃないよ!〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ呉猛。

「う〜ん…まずお聞きしますが、ウナコーワを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、自然番組制作スタッフかな?ロケ地で蚊に食われまくるから、ウナコーワは必需品だろう!」

「はい、するとまず“自然番組制作スタッフ”“ウナコーワ”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる制作スタッフさんの収録エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで収録中の自然番組制作スタッフさんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、関東では高尾山ですね?あとは筑波山とか、あのへんまでエリアを広げますか?大雪山とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“高尾山でご収録中の、自然番組制作スタッフさんへ:呉猛がウナコーワを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、ウナコーワを提供してくれませんか?我慢強いので、身元はたしかです。新ウナコーワクールもろこしヘッド50mlがベスト!筑波山で奮闘中のあなたも、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから孝行息子としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、ウナコーワを提供してくれた制作スタッフさんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『もっと時給のいい仕事斡旋コース』、または『ロケ弁当(幕の内)1ダース贈呈コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜呉猛の最新孝行日記 “バイ菌もらっても、親孝行!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった呉猛。おどろくなかれ、1週間もすると手元にウナコーワがわんさかさ。今日も全身ヌリヌリしつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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