格安ホームページ制作

15. ガマの油売りの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

 + + +

ガマの油売りさん、35歳、男盛り。
いままさに、アタマをかきむしっておるのです。
「う〜ん・・こまった。四六のガマがいない。軟膏がとれん。商売できないー!」
「ケッ、何がガマの油だよ。タイガーバームからはっか抜いただけじゃねーか!」
鋭いつっこみを真正面から浴びせるのは、ハナをたらしたクソガキです。
そう、昔から路上でモノを売る人というのは、商品の確保に苦労するのです。

 + + +

とりあえず、紙芝居でその場をしのぐ夕暮。家に帰りかけのクソガキが言いました。
「おじちゃん、ホームページ制作でもやったら?広場で水あめ売ってるだけじゃ、ラチはあかないよ。・・そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのさぁ!」
「うーん、なるほど。ホームページ制作か!そいつはいいかもしれん!」
ガマの油売りも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの路上販売員さんでした。

 + + +

さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、せんべいにソース塗るのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうガマの油売りなのです。
“初めまして、ガマの油売りです。四六のガマがいなくて、商品補充ができません。ボヤボヤしてると生活費がタネ銭に食い込んできます。持ってきてくださいませんか?”

「う〜ん・・ちょっとカタいかな・・。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むガマの油売り。そう、昔から昔から路上でモノを売る人というのは、けっこう神経質な人が多いのです。

“どーもー!私はガマの油売りー。ガマはおりませんか?手元にお持ちの君達、生もの便で送ってくれないかな?!とっても助かるんだけど!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん・・。」
↓ガマの油売り:独白
う〜ん・・マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない・・かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、路上販売員さんでした。

 + + +

「あ、ども・・ガマの油売りともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが・・。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではガマの油売り様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、軟膏の実演販売です。で、原料確保のため、ガマがえるを集めたいのです。」

「ガマの油ですか、なるほど・・聞くまでもなかったですね。では、ご自身でいま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい・・いいですか?“どーもー!私はガマの油売りー。ガマはおりませんか?〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つガマの油売り。

「う〜ん・・まずお聞きしますが、ガマを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の存在を、どういった方々に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのくらいの年齢の人に?」

「う〜ん・・やっぱしガキンチョかな?かれらは毎日外で遊んでカエルをつかまえてるだろうから、ガマもって遊びにきてくれるんじゃないか?」

「はい、するとまず“子供”“ガマ”この2語が不可欠ですね。そして募集する子供の居住エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、とても来るのを待ってられないような遠くにいる子供に訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、ご自身住んでらっしゃる筑波山ですね?あとは伊吹山とか、あのへんまでエリアを広げますか?湯袋峠とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん・・そうだな、まぁ・・それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は・・たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“筑波山界隈にお住まいの、ガマをお持ちの元気なチビッコたちへ:ガマの油売りです。”

紹介文
“筑波山神社境内に、至急ガマをもってかけつけてくれないか?半紙を二つ折りに切っていって、刀の切れ味もみせたげるよ。伊吹山にお住まいの君も大歓迎!とりあえず急ぐから、かけっこで集合だー!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから大道芸人としての自己紹介・経歴・・まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね・・。」

「つぎにお礼概要・・つまりどのようなお返しを、ガマをくれたチビッコに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえばえ〜と・・『びんラムネ100本贈呈コース』、または『チョコフォーカステラ10っこあげちゃうコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の逼迫した状況をご自身が実況する日記ブログを追加すれば、読む方の親近感はさらにアップ!
〜ガマの油売りの最新販売口上“サテ、お立会い!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ・・さっそく制作しましょう!」

 + + +

こうしてホームページ制作にふみきったガマの油売り。おどろくなかれ、3日もするとガマがわんさかさ。鏡を四方に立てた中に置き脂汗を採取しつつ、ひとりモニターをのぞき検索エンジン&アクセス解析を、交互にチェックしほくそえむのです。 でも貯金くらい、しとけよな・・。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

 + + +

※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り・・どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

← →
→コラム:ホームページケースバイケース:TOPへ