格安ホームページ制作

149. ハドリアヌスの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●ハドリアヌスは、歴代ローマ皇帝で初めて公に髭を生やした人だった…らしい。→注

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ハドリアヌスさん、43歳。
いままさに、アタマをかかえておるのです。
「う〜ん…こまった。ヒゲトリマーがない!おヒゲの形がきまらんー!」
「ごもっともでございます!ゆゆしき事態でございます!」
横で同意するのは、近衛長官のアッティアヌスです。
そう、昔から偉大な皇帝というのは、ルックスにも工夫をこらすのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにアッティアヌスが言いました。
「陛下、ホームページ制作をやられては?古代ローマでは、ヒゲトリマーを調達できませぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
ハドリアヌスも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、ローマ第14代皇帝でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、行政制度の整備もそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうハドリアヌスなのです。
“初めまして、ハドリアヌスです。ヒゲトリマーに難儀しております。古代ローマでは、ヒゲトリマーを入手できません。ヒゲトリマーをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むハドリアヌス。そう、昔から偉大な皇帝といえど、ヒゲがきまらなければ弱気にもなるのです。

“こんにちは、ハドリアヌスだよ。べつにカッコマンじゃないよ!ヒゲの形を自由にキメる、ヒゲトリマーを持ってきてくれないか?信法制度改革を完遂するまで、セットバックは許されないのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓ハドリアヌス:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、ローマ第14代皇帝でした。

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「あ、ども…ハドリアヌスともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではハドリアヌス様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、国境安定化路線を行う賢帝です。んで、無精ヒゲがカッコ悪いので、ヒゲトリマーを集めたいのです。」

「国境安定化路線を行う賢帝ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、ハドリアヌスだよ。べつにカッコマンじゃないよ!〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つハドリアヌス。

「う〜ん…まずお聞きしますが、ヒゲトリマーを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、藤竜也のモノマネをレパートリーとするお笑い芸人かな?営業で毎日「野良猫ロック」やってるから、ヒゲトリマーは必携だろう!」

「はい、するとまず“藤竜也のモノマネをレパートリーとするお笑い芸人”“ヒゲトリマー”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるお笑い芸人さんの営業エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで藤さんのマネしてるお笑い芸人じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、フジテレビがあるお台場ですね?あとは新宿松竹文化演芸場とか、あのへんまでエリアを広げますか?道頓堀劇場とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“お台場界隈で奮闘中の、藤竜也のモノマネをレパートリーとするお笑い芸人さんへ:ハドリアヌスがヒゲトリマーを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、ヒゲトリマーを提供してくれませんか?大別荘ウィラ・ハドリアヌスが担保なので、身元はたしかです。長いヒゲやスキカリに便利なヒゲ用コーム付きがベスト!新宿松竹文化演芸場で営業中のあなたも、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから皇帝としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、ヒゲトリマーを提供してくれたお笑い芸人さんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『元老院の専属宴会幇間認定コース』、または『ローマ市民権授与コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜ハドリアヌスの最新ムスタチェ日記 “きめようぜ、ちょいワル!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったハドリアヌス。おどろくなかれ、1週間もすると手元にヒゲトリマーがわんさかさ。今日も鼻歌歌ってお手入れしつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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