格安ホームページ制作

142. 武市半平太の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●武市半平太は身分が低く粗野な弟子、岡田以蔵をひそかに軽蔑し続けた…らしい。→注

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武市半平太さん、32歳。
いままさに、苦痛に顔をゆがめておるのです。
「う〜ん…こまった。シップ薬が足りん!人を軽蔑し口を「ヘ」の字にゆがめ続けたので、口角筋を痛めたー!」
「ごもっともでございます!ゆゆしき事態でございます!」
横で同意するのは、いまだ嫌われてるのに気づかぬ岡田以蔵です。
そう、昔から偉大な志士というのは、なにかしら極端な部分を持ってるモノなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに以蔵が言いました。
「瑞山先生、ホームページ制作をやられては?幕末の京界隈では、もはやシップ薬を調達できませぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
武市半平太も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、土佐勤王党盟主でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、暗殺を命ずるのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう武市半平太なのです。
“初めまして、武市半平太です。シップ薬に難儀しております。京界隈のシップ薬は、使い尽くしてしまいました。シップ薬をたくさんお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む武市半平太。そう、昔から偉大な志士といえど、口がこわばれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、武市半平太だよ。べつに気難しくはないよ!口角の激痛を和らげるシップ薬を持ってきてくれないか?幕府を倒すまで、セットバックは許されないのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓武市半平太:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、土佐勤王党盟主でした。

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「あ、ども…武市半平太ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では武市半平太様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、攘夷と挙藩勤王の徒です。んで、口のまわりをラクにする為シップ薬を集めたいのです。」

「攘夷と挙藩勤王の徒ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、武市半平太だよ。べつに気難しくはないよ!〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ武市半平太。

「う〜ん…まずお聞きしますが、シップ薬を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、村田英雄のモノマネをレパートリーとするお笑い芸人かな?営業で毎日口を「へ」の字にするから、よく口がこわばるだろう!」

「はい、するとまず“村田英雄のモノマネをレパートリーとするお笑い芸人”“シップ薬”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるお笑い芸人さんの営業エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで「むぅらた、だ。」かましてるお笑い芸人じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、ディズニーランドがある浦安市舞浜ですね?あとは熱海とか、あのへんまでエリアを広げますか?道頓堀劇場とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“ディズニーランド界隈で奮闘中の、村田英雄のモノマネをレパートリーとするお笑い芸人さんへ:武市半平太がシップ薬を所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、シップ薬を提供してくれませんか?土佐藩論を主導してるので、身元はたしかです。サロンシップ巻貼ショートサイズがベスト!熱海で営業中のあなたも、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから志士としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、シップ薬を提供してくれたお笑い芸人さんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『土佐藩の専属宴会幇間認定コース』、または『山内容堂の許可無しで褒章授与コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜武市半平太の最新辞世日記 “ふたたひと 返らぬ歳を はかなくも 今は惜しまぬ 身となりにけり!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった武市半平太。おどろくなかれ、1週間もすると手元にシップ薬がわんさかさ。今日もおもいっきし以蔵をさげすみ口をゆがめつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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