格安ホームページ制作

141. 甘酒婆の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●甘酒婆は夜中「甘酒はござらんか?」と民家を訪ねて歩く…らしい。→注

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甘酒婆さん、3217歳。
いままさに、苦痛に顔をゆがめておるのです。
「う〜ん…こまった。インシュリンがない!甘酒の糖分が体内にたまり、糖尿病になったー!」
「ごもっともでございます!ゆゆしき事態でございます!」
横で迎合するのは、子分の砂かけ婆です。
そう、昔から偉大な妖怪というのは、なにかしらのリスクを背負いつつ伝説を貫くのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに砂かけ婆が言いました。
「甘酒婆様、ホームページ制作をやられては?中世東北地方では、インシュリンを調達できませぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
甘酒婆も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、老スィーツァーでした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、呼吸困難もそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう甘酒婆なのです。
“初めまして、甘酒婆です。インシュリンに難儀しております。中世東北地方ではインシュリンを入手できません。インシュリンをたくさんお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む甘酒婆。そう、昔から偉大な妖怪といえど、痛風を併発すれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、甘酒婆じゃ。べつにキッチンドリンカーじゃないよ!β細胞死滅を防ぐインシュリンを持ってきてくれまいか?全国の甘酒を制覇するまで、セットバックは許されないのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓甘酒婆:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、老スィーツァーでした。

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「あ、ども…甘酒婆ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では甘酒婆様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、不摂生な妖怪です。んで、糖尿病の発作を未然に防ぐ為、インシュリンを集めたいのです。」

「不摂生な妖怪ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、甘酒婆じゃ。べつにキッチンドリンカーじゃないよ!〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ甘酒婆。

「う〜ん…まずお聞きしますが、インシュリンを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、中堅商社の営業マンかな?接待ストレスで酒量が増えるから、インシュリンは必需品だろう!」

「はい、するとまず“中堅商社の営業マン”“インシュリン”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる営業マンの飲酒エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くでストレスためてる営業マンじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、接待の本場銀座のとなり、有楽町ですね?あとは赤坂とか、あのへんまでエリアを広げますか?錦糸町とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“有楽町ガード下で今日も泥酔してる、中堅商社営業マン達へ:甘酒婆がインシュリンを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、インシュリンを提供してくれませんか?年金キチンともらってるので、身元はたしかです。インスリンペン型注入器付がベスト!赤坂で飲んだくれてるあなたも、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それからババァとしての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、インシュリンを提供してくれた営業マンに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『ヘパリーゼ1年分贈呈コース』、または『新規取引先斡旋コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜甘酒婆の最新脱力日記 “夏の日差しが、腹に染み入る!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった甘酒婆。おどろくなかれ、1週間もすると手元にインシュリンがわんさかさ。今日もせっせと点滴しつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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