格安ホームページ制作

14. 楊貴妃の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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楊貴妃さん、27歳。
いままさに、アタマをかきむしっておるのです。
「う〜ん…こまったわ。ライチーがない。コレじゃないとデザートになりませぬ!」
「楊貴よすまぬ!余がいたらぬばかりに〜!」
横でオロたえるのは、イロボケでそろそろ治世がヤバくなってきた、玄宗皇帝です。
そう、昔から絶世の美女というのは、 きどった食いモンが好きなのです。

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味気ない晩酌の席。玄宗が言いました。
「楊貴、ホームページ制作でもやってみたら?唐にいる郎党はみな男、甘いモノは好かぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の果実好きを強烈にアッピールするのじゃ!」
「うーん、なるほど。ホームページ制作!それはいいかもしれませぬ!」
楊貴妃も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの傾国の美女でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作一週間!』系の本を買いこみ、梅妃との寵愛GET合戦などそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう楊貴妃なのです。
“こんにちは、楊貴妃です。デザートのライチーに不自由しております。台湾直輸入の新鮮な出モノなど、お持ちいただけませんか?ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかしら…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む楊貴妃。そう、昔から絶世の美女というのは、ひたすら 優雅に悩む人が多いのです。

“初めまー、楊貴妃でーす。ライチーを持ち寄ってくれませんこと?デザートがないと新陳代謝が悪くなって、お肌によくありませぬ!よろしくお願いしまっす!”

「くだけすぎ。どうもうまくいかないわ…。」
↓楊貴妃:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだわ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、傾国の美女でした。

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「あ、どうも…楊貴妃ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では楊貴妃様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、器量一発・栄耀栄華!傾国の美女でーす。んでデザートとして、ライチーを集めたいのです。」

「傾国の美女ですか、なるほど…。では、ご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“初めまー、楊貴妃でーす。ライチーを持ち寄ってくれませんこと?〜。”ってかんじです。どうでしょう?」
不安げに評価を待つ楊貴妃。

「う〜ん…まずお聞きしますが、ライチーを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのくらいの年齢の人に?」

「う〜ん…やっぱし若い果物屋さんかな?かれらは年寄りとちがってまだまだ元気でオンナ好きだから、ライチーを所望すれば万難排して手配してくれるんじゃない?」

「はい、するとまず“若い果物屋”“ライチー所望”この2語が不可欠ですね。そしてライチーを持ってきてくれる若者の居住エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、とても出かけていけないような遠くにいる果物屋に訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、ご自身お住まいになる唐の都ですね?あとは華南とか、あのへんまでエリアを広げますか?マレーシアとか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうね、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“唐界隈の、ライチーをいっぱい仕入れてる若い果物屋さんへ:楊貴妃がライチーを所望です。”

紹介文
“至急かけつけ、ライチーをカンパしてくれませんか?生では鮮度が落ちやすいから、冷凍して軽トラでダーッ!と運んでくれたらチョベリッグ!唐の平穏がかかっております。華南にお住まいのあなたにもぜひ所望!蒸気による殺虫処理は省いてOK!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから傾国の美女としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに褒章概要…つまりどのようなご褒美を、持ってきてくれた人に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『兄・楊銛のようにコネで殿中少監コース』、または『従兄・楊リのようにコネで馬都尉コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますわね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読むご人の親近感はさらにアップ!
〜楊貴妃の最新ライチー日記 “早馬で、早く運んで長安に!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった楊貴妃。おどろくなかれ、1ヶ月もすると手元にライチーがわんさかさ。きょうも寝そべってほおばりつつノーパソ広げ、ひとりモニターをのぞいては検索エンジン&アクセス解析を、交互にチェックしほくそえむ毎日なのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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