格安ホームページ制作

139. 天狗の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●天狗は山伏の装束に身を包み、一本歯の高下駄を履いている…らしい。→注

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天狗さん、23718歳。
いままさに、苦痛に顔をゆがめておるのです。
「う〜ん…こまった。シップ薬がない!一本歯の下駄は、バランスをとるのにふくらはぎへの負担が大きいー!」
「ごもっともでございます!ゆゆしき事態でございます!」
横で迎合するのは、子分のテングクワガタです。
そう、昔から偉大な妖怪というのは、なにかしらのリスクを背負いつつ体面を保つのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにテングクワガタが言いました。
「天狗様、ホームページ制作をやられては?古代日本では、シップ薬を調達できませぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
天狗も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、山の神様でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、鼻がモニターにぶつかるのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう天狗なのです。
“初めまして、天狗です。シップ薬に難儀しております。古代日本界隈ではシップ薬を入手できません。シップ薬をたくさんお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む天狗。そう、昔から偉大な妖怪といえど、足腰が痛めば弱気にもなるのです。

“こんにちは、天狗だよ。べつにい思い上がってはいないよ!ふくらはぎの激痛を和らげるシップ薬を持ってきてくれないか?怠け者のすねを掃除するまで、セットバックは許されないのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓天狗:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、山の神様でした。

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「あ、ども…天狗ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では天狗様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、日本古来の土着神です。んで、傷めたふくらはぎをラクにする為、シップ薬を集めたいのです。」

「日本古来の土着神ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、天狗だよ。べつに思い上がってはいないよ!〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ天狗。

「う〜ん…まずお聞きしますが、シップ薬を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、高いヒールを履きたてのコギャル予備軍かな?よく路上でコケるから、シップ薬は必需品だろう!」

「はい、するとまず“高いヒールを履きたてのコギャル予備軍”“シップ薬”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるコギャル予備軍の闊歩エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くの路上でコケてるコギャル予備軍じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、キャバ嬢と女子大生が氾濫する歌舞伎町ですね?あとは池袋北口とか、あのへんまでエリアを広げますか?有楽町とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“歌舞伎町界隈で今日もコケてる、高いヒール履きたてのコギャル予備軍達へ:天狗がシップ薬を所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、シップ薬を提供してくれませんか?山伏のコスプレしてるので、身元はたしかです。久光製薬のびのびサロンシップがベスト!池袋北口でけつまづいてる貴女も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから妖怪としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、シップ薬を提供してくれたコギャル予備軍に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『イケメンホストご紹介コース』、または『上場企業への就職斡旋コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜天狗の最新お鼻伸長日記 “このオレさまが、偉いんだ!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった天狗。おどろくなかれ、1週間もすると手元にシップ薬がわんさかさ。今日もせっせとふくらはぎを冷やしつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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