格安ホームページ制作

138. ピョートル大帝の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

 + + +

●ピョートル大帝は素人歯科医療に凝り、廷臣たちの虫歯を麻酔なしで抜くのが趣味だった…らしい。→注

 + + +

ピョートル大帝さん、35歳。
いままさに、アタマを抱えておるのです。
「う〜ん…こまった。耳栓がない!歯を抜かれる際の廷臣どもの絶叫で、耳がキンキンするー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のアレクセイ・ミハイロヴィチです。
そう、昔から偉大な皇帝というのは、ムチャをムチャとも思わないのです。

 + + +

一気に緊迫する場の空気。ついにミハイロヴィチが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!帝政ロシア時代では、よい耳栓を調達できぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
ピョートル大帝も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、モスクワ大公でした。

 + + +

さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、バルト海交易ルートの確保もそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうピョートル大帝なのです。
“初めまして、ピョートル大帝です。耳栓に難儀しております。帝政ロシア界隈の耳栓は、私のお耳にフィットしません。よい耳栓をお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むピョートル大帝。そう、昔から偉大な皇帝といえど、鼓膜が痛くなれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、ピョートル大帝だよ。べつに非人道モンじゃないよ!鼓膜を守る耳栓を持ってきてくれないか?黒海を支配するまで、セットバックは許されないのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓ピョートル大帝:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、モスクワ大公でした。

 + + +

「あ、ども…ピョートル大帝ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではピョートル大帝様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、ロシア躍進の祖です。んで、お耳が痛いので耳栓を集めたいのです。」

「ロシア躍進の祖ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、ピョートル大帝だよ。べつに非人道モンじゃないよ!〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つピョートル大帝。

「う〜ん…まずお聞きしますが、耳栓を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、精神病院の職員かな?24時間絶叫の嵐だから、耳栓は必需品だろう!」

「はい、するとまず“精神病院の職員”“耳栓”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるメンバーさんの勤務エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで勤務中の職員さんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、看護職員らの暴行事件があった宇都宮ですね?あとはフジがある東京武蔵野病院がある小茂根とか、あのへんまでエリアを広げますか?北海道とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“宇都宮でご勤務中の、精神病院職員さんへ:ピョートル大帝が耳栓を所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、耳栓を提供してくれませんか?国家名称をロシア帝国に昇格させたので、身元はたしかです。【モルデックス】メテオ6870がベスト!小茂根の病院で奮闘中のあなたも、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから皇帝としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、耳栓を提供してくれた精神病院職員さんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『征服したアゾフの土地をチョッコッと贈呈コース』、または『征服したポルタヴァの土地をチョッコッと贈呈コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜ピョートル大帝の最新無軌道日記 “歯髄まで、引っこ抜いてやれ!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

 + + +

こうしてホームページ制作にふみきったピョートル大帝。おどろくなかれ、1週間もすると手元に耳栓がわんさかさ。今日もガンガン廷臣たちを絶叫させつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

 + + +

※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

← →
→コラム:ホームページケースバイケース:TOPへ