格安ホームページ制作

135. 貝吹坊の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●妖怪の貝吹坊は、備前の海辺でホラガイを「ボー、ボー」と吹きまくる…らしい。→注

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貝吹坊、1279歳。
いままさに、ノドを押さえ苦しんでおるのです。
「う〜ん…こまった。酸素ボンベがない!ず〜っと吹きっぱなしで息を吸うのを忘れてた!酸欠になってしまう!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で併走しながら同意するのは、父の貝吹坊シニアです。
そう、昔から偉大な妖怪というのは、常識でははかり知れない程バカだったりするのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに貝吹坊シニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!熊山城跡では、酸素ボンベを調達できぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
貝吹坊も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、愉快犯妖怪でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、チアノーゼになりつつ必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう貝吹坊なのです。
“初めまして、貝吹坊です。酸素に難儀しております。熊山城跡で、酸素ボンベなんぞ手に入るハズありません。ボンベをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む貝吹坊。そう、昔から偉大な妖怪といえど、呼吸が苦しくなれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、貝吹坊だよ。べつに考えなしじゃないよ!酸素ボンベを持ってきてくれないか?漁師どもすべてに認知されるまで、セットバックは許されないのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓貝吹坊:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、愉快犯妖怪でした。

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「あ、ども…貝吹坊ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では貝吹坊様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、貝を吹くのが唯一の自己アピールの妖怪です。んで、いま酸欠状態なので酸素ボンベを集めたいのです。」

「貝を吹くのが唯一の自己アピールの妖怪ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、貝吹坊だよ。べつに考えなしじゃないよ!酸素ボンベを持ってきてくれないか?〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ貝吹坊。

「う〜ん…まずお聞きしますが、酸素ボンベを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱしビル屋上ビアガーデンの経営者かな?、ビールサーバーから酸素ボンベ外して、駆けつけてくれるんじゃないか?」

「はい、するとまず“ビル屋上ビアガーデンの経営者”“酸素ボンベ”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる経営者さんの営業エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くのビルじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、新宿駅南口ビル街ですね?あとは池袋サンシャイン通りとか、あのへんまでエリアを広げますか?有楽町とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“新宿駅南口ビル街の、ビル屋上ビアガーデンの経営者さんへ:貝吹坊が酸素ボンベを所望です。”

紹介文
“至急、酸素ボンベの大きいヤツを持ってきてくれませんか?伝説の妖怪なので、身元は確かです。継ぎ目なし容器の高圧縮ボンベがベスト!池袋サンシャイン通り界隈でご営業中のあなたも、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから妖怪としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、酸素ボンベを提供してくれたライフセーバーさんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『貝を吹くふりしてホラを吹くコツ伝授コース』、または『岡山名物さわら料理にご招待コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜貝吹坊の最新吹奏日記 “ワシントン広場の夜はふけて”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…苦しいから、急いで制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった貝吹坊。おどろくなかれ、1時間もすると手元に酸素ボンベがわんさかさ。間一髪で酸素をむさぼりつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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