格安ホームページ制作

134. 千手観音の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●千手観音はネーミングにたがわず、千本の手が背中から生えている…らしい。→注

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千手観音さん、437818歳。
いままさに、苦痛に顔をゆがめておるのです。
「う〜ん…こまった。シップ薬がない!千本もの腕を支えてるので、後背筋を痛めたー!」
「ごもっともでございます!ゆゆしき事態でございます!」
横で迎合するのは、二十八部衆の毘沙門天です。
そう、昔から偉大な菩薩さまというのは、なにかしらの無理を強引に行ってしまうモノなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに毘沙門天が言いました。
「観音様、ホームページ制作をやられては?古代インドでは、シップ薬を調達できませぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
千手観音も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、観音菩薩でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、千本の手を総動員して必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう千手観音なのです。
“初めまして、千手観音です。シップ薬に難儀しております。古代インド界隈ではシップ薬を入手できません。シップ薬をたくさんお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む千手観音。そう、昔から偉大な菩薩さまといっても、筋肉痛になれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、千手観音だよ。べつにおちゃらけてはいないよ!背中の激痛を和らげるシップ薬を持ってきてくれないか?餓鬼道を摂化するまで、セットバックは許されないのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓千手観音:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、観音菩薩でした。

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「あ、ども…千手観音ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では千手観音様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、ヴィシュヌ神の変化身です。んで、傷めた後背筋をラクにする為、シップ薬を集めたいのです。」

「ヴィシュヌ神の変化身ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、千手観音だよ。べつにおちゃらけてはいないよ!〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ千手観音。

「う〜ん…まずお聞きしますが、シップ薬を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし引越し屋さんのアルバイトくんかな?毎日重い荷物持ち上げるから、よく背中をやられるだろう!」

「はい、するとまず“引越し屋さんのアルバイトくん”“シップ薬”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるアルバイトさんの勤務エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで荷物運搬してるアルバイトくんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、やたら頻繁に撤去・引越しがある歌舞伎町ですね?あとは池袋北口とか、あのへんまでエリアを広げますか?御徒町とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“歌舞伎町界隈で、今日も奮闘中の引越し屋アルバイトくんへ:千手観音がシップ薬を所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、シップ薬を提供してくれませんか?観音菩薩の変化身でもあるので、身元はたしかです。サロンシップ巻貼ショートサイズがベスト!池袋北口で奮闘中のあなたも、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから菩薩としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、シップ薬を提供してくれたアルバイトくんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『宝戟杖状贈呈コース』、または『紅蓮華授与コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜千手観音の最新ありがたや日記 “オン・アロリキヤ・ソワカ!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった千手観音。おどろくなかれ、1週間もすると手元にシップ薬がわんさかさ。今日もせっせと背中を冷やしつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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