格安ホームページ制作

130. 石川五右衛門の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●石川五右衛門は、文禄3年に捕えられ京都三条河原で釜茹で処刑にされた…らしい。→注

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石川五右衛門さん、31歳。
いままさに、窮地に陥っておるのです。
「う〜ん…こまった。脱脂綿が足りん!ずっと熱湯に浸かってるのでのぼせた!鼻血が止まらん!」
「もっともです!ゆゆしき事態です!」
あいづちをうつのは、息子の五右衛門ジュニアです。
そう、昔から偉大な悪党というのは、わりとギャグっぽかったりするのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに孝明がいいました。
「父上、ホームページ制作をおやりになっては?三条河原界隈では、脱脂綿を調達できませぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
石川五右衛門も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、大泥棒でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、主家の宝蔵を破るのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう石川五右衛門なのです。
“初めまして、石川五右衛門です。脱脂綿に難儀しております。鼻血が止まらずお湯が真っ赤です。脱脂綿をお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む石川五右衛門。そう、昔から偉大な悪党というのは、いかに熱湯で焼け死にそうでも熟慮を怠らぬのです。

“こんにちは、石川五右衛門だよ。べつに往生際が悪くはないよ。脱脂綿を持ってきてくれないか?鼻血が止まらないと、出血多量で死んじゃうのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓石川五右衛門:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、大泥棒でした。

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「あ、ども…石川五右衛門ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では石川五右衛門様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、安土桃山を彩った大盗賊です。んで、鼻血を止める為、脱脂綿を手にいれたいのです。」

「安土桃山を彩った大盗賊ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、石川五右衛門だよ。べつに往生際が悪くはないよ〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ石川五右衛門。

「う〜ん…まずお聞きしますが、脱脂綿を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし新装開店のパチンコ屋かな?出血大サービスだから、脱脂綿は必需品だろう?」

「はい、するとまず“新装開店のパチンコ屋”“脱脂綿”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるパチンコ屋さんの営業エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くのホールじや訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、東京じゃ上野駅前ですね?あとは新宿駅前とか、あのへんまでエリアを広げますか?五反田とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“上野駅前界隈で新装開店のパチンコ屋さんへ:石川五右衛門が脱脂綿を所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、脱脂綿を提供してくれませんか?将来歌舞伎に登場するので、身元はたしかです。丸めたちり紙でもOK!!新宿駅前界隈で奮闘中の貴店も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから大泥棒としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、脱脂綿を提供してくれたパチンコ屋さんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『大名屋敷に忍び入るコツ伝授コース』、または『盗んだお宝の隠し場所告知コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜石川五右衛門の最新諦念日記 “石川や 浜の真砂は 尽きるとも 世に盗人の 種は尽きまじ!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった石川五右衛門。おどろくなかれ、1時間もすると手元に脱脂綿がわんさかさ。笑顔で両鼻に突っ込み熱湯に浸かりつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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