格安ホームページ制作

13. ルイ14世の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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ルイ14世さん、48歳。
いままさに、アタマをかきむしっておるのです。
「う〜ん…こまった。歯がない…ぜんぶ抜いてしまった。豚足が齧れん!」
「歯はすべての病気の温床であります!12回も手術して、やっと抜いたのではありませんか!」
根拠不明の自説を展開するのは、侍医のドクトル・ダガンです。
そう、昔から偉大なというのは、 身辺にはべる者にだまされる人が多いのです。

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カロリーメイト(液体バージョン)のみの晩御飯。場の空気を読んだドクトルが言いました。
「王様、ホームページ制作でもおやりになったら?パリの歯医者だけでは、歯無しはなかなか解消できませぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己のフガホガぶりを強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
ルイ14世も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの太陽王でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作一週間!』系の本を買いこみ、モンテスパン侯爵夫人などそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうルイ14世なのです。
“初めまして、ルイ14世です。硬いものを食べるのに難儀しております。ソースせんべいさえ齧れません。良いインプラント技術をお持ちの歯医者様、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むルイ14世。そう、昔から偉大なというのは、ひたすら 神経質に悩む人が多いのです。

“こんにちは、ルイ14世だよ。歯を入れてくれないか?やわこいモンばっか食べてると、アゴがもろくなっちゃうのさ!よろしく!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓ルイ14世:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、太陽王でした。

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「あ、ども…ルイ14世ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではルイ14世様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、フランス王です。んで仕事とは関係ないんですが、良いインプラント歯科医を探したいのです。」

「フランス王ですか、なるほど…。では、ご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、ルイ14世だよ。歯を入れてくれないか?やわこいモンばっか〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つルイ14世。

「う〜ん…まずお聞きしますが、歯医者さんを募集する為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのくらいの年齢の歯医者さんに?」

「う〜ん…やっぱし若い歯科医かな?かれらは年寄りとちがって歯がじょうぶだから、余の窮状を重くみて連絡をくれるんじゃないか?」

「はい、するとまず“若い歯科医”“インプラント”この2語が不可欠ですね。そして治療してくれる歯科医の居住エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、とても出かけてこれないような遠くにいる歯医者さんに訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、ご自身お住まいになるパリですね?あとはイタリアとか、あのへんまでエリアを広げますか?チェコスロバキアとか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“フランス界隈の、腕のいいインプラント歯科医さんへ:ルイ14世が歯医者を募集です。”

紹介文
“至急かけつけ、歯を埋め込んでくれませんか?とんびダマかじりつつ飲るシャンパンがなつかしいよ!ブルボン王家の興亡がかかっております。イタリアにお住まいのあなたも大歓迎!きっちり固定できるなら、入れ歯でもOKです!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それからフランス王としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに褒章概要…つまりどのようなご褒美を、完治してくれた人に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『王立舞踏アカデミーバレエご招待コース』、または『超豪華!背を高くみせるかつらとハイヒールのおさがり授与コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜ルイ14世の最新インプラント日記 “私の歯にも太陽が宿っている!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったルイ14世。おどろくなかれ、2ヶ月もすると王宮に歯医者さんがわんさかさ。すっかり整った歯並びできょうもナンコツ(塩)をガシガシ齧りつつ、ひとりモニターをのぞいては検索エンジン&アクセス解析を、交互にチェックしほくそえむ毎日なのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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