格安ホームページ制作

128. オオカミ少年の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●イソップ寓話のオオカミ少年はいっつも嘘をついてたので、本当に狼が現れた時誰にも助けてもらえなかった…らしい。→注

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オオカミ少年さん、11歳。
いままさに、苦痛に顔をゆがめておるのです。
「う〜ん…こまった。抗生物質がない!野生動物に噛まれまくったんで、化膿が怖いー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のオオカミ少年シニアです。
そう、昔からメジャーな寓話の主人公というのは、何からのリスクを背負いつつ伝説を作るモノなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついにオオカミ少年シニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!古代ギリシャでは、抗生物質を調達できぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
オオカミ少年も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、鼻つまみモンでした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、手が血まみれなのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうオオカミ少年なのです。
“初めまして、オオカミ少年です。抗生物質に難儀しております。古代のギリシャに、抗生物質なんぞあるワケありません。抗生物質をたくさんお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むオオカミ少年。そう、昔からメジャーな寓話の主人公といえど、出血すれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、オオカミ少年だよ。べつに悪気はないよ!化膿を抑える抗生物質を持ってきてくれないか?村人みんなを騙すまで、セットバックは許されないのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓オオカミ少年:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、鼻つまみモンでした。

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「あ、ども…オオカミ少年ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではオオカミ少年様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、自暴自棄の自己破壊者です。んで、リンパ腺が腫れないよう抗生物質を集めたいのです。」

「自暴自棄の自己破壊者ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、オオカミ少年だよ。べつに悪気はないよ!〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つオオカミ少年。

「う〜ん…まずお聞きしますが、抗生物質を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、毎晩盛り場でやんちゃするストリートファイターかな?路上でぼこぼこ殴りあうから、バイキン侵入を抑えるのはとっても大事だろう?」

「はい、するとまず“毎晩盛り場でやんちゃするストリートファイター”“抗生物質”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるファイターさんの狼藉エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで暴れてるストリートファイターさんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまずは新宿は歌舞伎町ですね?あとは渋谷センター街とか、あのへんまでエリアを広げますか?三鷹とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“歌舞伎町界隈で、毎晩ぼこぼこケンカしてるストリートファイターさんへ:オオカミ少年が抗生物質を所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、抗生物質を提供してくれませんか?紀元前からメジャーなので、身元はたしかです。歯を抜いたあと飲むエリスロマイシンがベスト!渋谷センター街で蛮勇を奮うあなたも、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから嘘つきとしての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、抗生物質を提供してくれたストリートファイターさんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『合法的に約束を破るコツ伝授コース』、または『自己嫌悪に陥らない気構え伝授コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜オオカミ少年の最新偽証日記 “約束とは、破るためにある!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったオオカミ少年。おどろくなかれ、1週間もすると手元に抗生物質がわんさかさ。今日もガバ飲みして目を血走らせつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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