格安ホームページ制作

127. なまはげの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●秋田のなまはげは、冬に各戸を回り親のいうコトをきかぬ悪い子を目と歯をむいて脅す…らしい。→注

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なまはげさん、258歳。
いままさに、苦痛に顔をゆがめておるのです。
「う〜ん…こまった。目薬が足りん!目をカッ!と見開き続けたんで、白目が充血したー!」
「もっともだ!これはゆゆしき事態だ!」
横で同意するのは、父のなまはげシニアです。
そう、昔からメジャーな怪物というのは、何からのリスクを背負いつつ生き残ってるモノなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついになまはげシニアが言いました。
「息子よ、ホームページ制作をやれ!男鹿市界隈では、もはや目薬を調達できぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
なまはげも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、重要無形民俗文化財でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、子供を恫喝するのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうなまはげなのです。
“初めまして、なまはげです。目薬に難儀しております。男鹿市界隈の目薬は、使い尽くしてしまいました。目薬をたくさんお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むなまはげ。そう、昔からメジャーな怪物といえど、目が赤くなれば弱気にもなるのです。

“こんにちは、なまはげだよ。べつに血の気は多くないよ!充血を取り去る目薬を持ってきてくれないか?悪い子がいなくなるまで、セットバックは許されないのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓なまはげ:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、重要無形民俗文化財でした。

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「あ、ども…なまはげともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではなまはげ様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、秋田の重要観光向け行事です。んで、目が痛いので目薬を集めたいのです。」

「秋田の重要観光向け行事ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、なまはげだよ。べつに血の気は多くないよ!〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つなまはげ。

「う〜ん…まずお聞きしますが、目薬を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし、毎晩モニターにかじりつきの2ちゃんねらーかな?いろんなスレッド荒らしまわるから、眼精疲労がすごいんじゃないか?」

「はい、するとまず“毎晩モニターにかじりつきの2ちゃんねらー”“目薬”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるねらーさんの居住エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くで徹夜してるねらーさんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまずはプログラマーが多い永田町ですね?あとは浅草橋とか、あのへんまでエリアを広げますか?横浜とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“永田町界隈で、毎晩モニターにかじりつきの2ちゃんねらーさんへ:なまはげが目薬を所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、目薬を提供してくれませんか?江戸時代からメジャーなので、身元はたしかです。参天製薬のサンテ40iがベスト!浅草橋で夜なべしてるあなたも、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怪物としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、目薬を提供してくれたねらーさんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『怠け者を脅すコツ伝授コース』、または『初嫁を脅すコツ伝授コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜なまはげの最新威嚇日記 “泣ぐコはいねがー!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったなまはげ。おどろくなかれ、1週間もすると手元に目薬がわんさかさ。今日も天を仰ぎ点眼しつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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