格安ホームページ制作

12. キリギリスの場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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キリギリスさん、19歳、遊び盛り。
いままさに、アタマをかきむしっておるのです。
「う〜ん・・こまった。食いモンがない。冬がこせない。死んじゃうとまた春から遊べねー!」
「ケッ、何が遊びだ。クラブで夜遊びしてねぇで、ガッツリ秋に働いときゃよかったんだよ!」
ざまみろの言葉を脇から浴びせるのは、おたく野郎のアリさんです。
そう、昔からやたらぴょんぴょこはしゃぎまくるヤツというのは、生産的な努力がキライなのです。

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餓死寸前の正月前。穴から顔出したアリさんが言いました。
「おまえ、ホームページ制作でもやったら?道端で物乞いしてるだけじゃ、食べ物は集まんないよ。・・そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の 空腹を強烈にアッピールでもすれば?」
「うーん、なるほど。ホームページ制作か!そいつはいいかもしれん!」
キリギリスも声をうわずらせます。藁にもすがる思いの脳天気モンでした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、ギーチョン!鳴くのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまうキリギリスなのです。
“初めまして、キリギリスです。夏の間楽しく歌っておりました。本当に楽しかったです。今は冬で飢えてます。本当に苦しいです。食べ物、ください。”

「う〜ん・・ちょっとカタいかな・・。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込むキリギリス。そう、昔からやたらぴょんぴょこはしゃぎまくるヤツというのは、優柔不断なヤツが多いのです。

“こんにちは、キリギリスです。食べ物をふるまっては、くれないか?バイオリンならあるよ!どうだい?一緒になんか食べながら、ゲーセンでジャムセッション!とっても楽しいよ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん・・。」
↓キリギリス:独白
う〜ん・・マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない・・かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、脳天気モンでした。

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「あ、ども・・キリギリスともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが・・。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
ではキリギリス様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、食に困った昆虫です。でも、職は望んでいません。無償で食べ物をくれる方を募集したいのです。」

「飢えた昆虫ですか、なるほど・・。では、ご自身でいま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい・・いいですか?“こんにちは、キリギリスです。食べ物をふるまっては、くれないか?〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つキリギリス。

「う〜ん・・まずお聞きしますが、食べ物を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の存在を、どういった方々に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどういう種類の昆虫に?」

「う〜ん・・やっぱしダンゴムシかな?かれらはアリのケチクソと違って、体型どおり人間が丸そうだから、台所のキュウリくらいもって転がり参じてくれるんじゃないか?」

「はい、するとまず“ダンゴムシ”“食べ物”この2語が不可欠ですね。そして募集するダンゴムシさんの居住エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、とても来るのを待ってられないような遠くにいる昆虫さんに訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、ご自身フラフラしてる六本木ですね?あとは渋谷とか、あのへんまでエリアを広げますか?新宿とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん・・そうだな、まぁ・・それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は・・たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“六本木界隈にお住まいの、食べ物をお持ちのダンゴムシさんへ:キリギリスです。”

紹介文
“交差点前に至急かけつけ、食べ物をカンパしてくれませんか?パッパと食えるモンがいいしぃ。バドとモスでもいいよ。渋谷にお住まいのアンタも大歓迎!とりあえずさみーから、よしぎってぎゅーしばくぅ?”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから遊び人としての自己紹介・経歴・・まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね・・。」

「つぎにお礼概要・・つまりどのようなお返しを、春になったらダンゴムシさんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえばえ〜と・・『渋センマックサービス券ご贈呈コース』、または『チョベリグアムラーご紹介コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の逼迫した状況をご自身が実況する日記ブログを追加すれば、読む方の親近感はさらにアップ!
〜キリギリスの最新ケロンパ速報“年中ロンゲで金髪さ!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ・・さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきったキリギリス。おどろくなかれ、3日もすると食べ物がわんさかさ。コンビニ前で音をたててむさぼっては、ひとりモニターのぞき検索エンジン&アクセス解析を、交互にチェックしほくそえむのです。 でも貯金くらい、しとけよな・・。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り・・どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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